【コメント】心の片隅にこの小説を残したまま、大人になりたい。

灯台守の犬

心の片隅にこの小説を残したまま、大人になりたい。

童話調の文体と世界観で描かれた、「心に効く」良作短編小説です。村人を愛し村人達に愛された灯台守の老人、その老人に飼われていた忠犬、そして老人のかつての教え子の娘へ。灯台守の仕事にかける想いを、彼らは受け継いでゆきます。老人が亡くなり、残された者達の時間も過ぎていくのと時を同じくして、灯台はその役目を終えてゆきます。ある嵐の夜、彼らと灯台が、多くの人々の命を救った時、読み手の心は大きく震えることでしょう。これは奇跡の物語ですが、その奇跡はこの登場人物達だからこそ生まれた奇跡であり、人を慈しみ仕事に誇りを持つ必要性を、我々にほんのりと教えてくれます。世界観も含め、興味をそそられる設定で惹き込まれました。やられた感w 心に効く素敵な童話ファンタジー。絵本にしましょうw 面白かったです。ありがとうございました。

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