潜水艦7号

人類の跳躍とは
タイトルにもなっている「クオンタムリープ」とは、漢字で書くと「量子跳躍」になるそうで、これは元々量子力学の世界で連続しない突然の飛躍を意味し、転じて技術の世界で飛び抜けた技術の飛躍に使われると言います。 本作品では、この「跳躍」がいくつも登場してきます。 ひとつは、ストーリーの中核を成す画期的な癌治療が可能な超技術の開発。そして、そのものズバリ「身体の跳躍」。これも本編を彩る上でとても重要な要素です。 それから「心の跳躍」これは是非本編を読んで頂きたいと思います。 更には、この癌治療を遠隔地でも可能にするために開発された新型機……そのどれもが「もしかしたら誰かがこれの実現に邁進していて、明日にでも正式発表されるのでは?」と思うほどに精密で実体感に溢れる描写で出てきます。 そして。 最後に最も素晴らしい「跳躍」が、この素晴らしい医療ドラマを締めくくるために登場するのです。それは世界を救う跳躍。私はそれこそが真の意味での「人類全体のための跳躍」、クオンタムリープではないかと思うのです。 作者のみぐ様は、エブリスタSF界の巨人であり、航空・宇宙・医療といった超専門的な分野においてプロ顔負けの豊富な知識を使っての細密な描写が読む人の心を掴んで離さない作家さんであります。 加えて、今回はこれにミステリーの要素が加えられているのです。何と贅沢な! 次々と起る不可能犯罪、そして真犯人は……予想を裏切る展開とその結末を、是非とも堪能して頂きたいと思います。 本編は約15万字の大作ですが、その長さを決して感じさせない、わくわくする一級のエンターテイメント作品です。
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潜水艦7号さん いつもながら素晴らしく、また丁寧なレビューを頂きまして感謝しております。 もし、この作品が少しでも読者に受け入れたとしたら、作者としてはとても嬉しく思っております。 お互いの作品がコンテストで良い結果を出すことをお祈りしております。 ありがとうございます! みぐ🐧
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