marimo111

心の深淵への旅
秘蔵さんの作品を読むと、なぜか心の敏感な部分を引っ掻かれると同時に掻き回され酩酊してしまいます。 今回もラストに自然と涙が溢れたのですが、様々な感情が勢いよく去来するため、理由を探して自らの心に深く分け入るかの如く何回も読み返してしまう不思議で強い魅力があります。 通常では理解しがたくなぜ?どうして?と思わず口に出してしまうような事件は、私達の世界にも溢れています。 人の心は広く深く無限で、他人の心も主人公の野添翔平のようにたとえ自分自身の心であっても到底把握できるものではないでしょう。そしてまた人の愛も、理性で測れるものでは無いのでしょう。 恐ろしく陰惨な出来事の裏に隠された家族の秘密、そして歪みながらも確かに存在したそれぞれの愛の形。 自分自身そして家族と向き合い、恐怖と共に押し込められていた大切なものを、受け取った野添翔平の今後が楽しみでなりません。 パンドラの箱を開けて溢れ出してきたものは一体なんだったのか、ぜひ見届けて頂きたい素晴らしい作品です! 野添翔平の後日譚もとても楽しみにしています。
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marimo111さん、力強い感想ありがとうございました。 いつもながら「あり得ない」世界観のストーリーではありますが、そんななか確実に何かを汲み取っていただけるmarimoさんのような素晴らしい読者に巡り合えたことを幸せに思います。 ありがとうございました!!
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