空松かじき

これぞSFと思わせる作品
 自分の中では、西東さんは幻想的SF短編の名手だと勝手に思っている。短編集を出版できるんじゃないか、とも。本人は否定するかもしれないですが。また、設定づくりもうまく、西東さんの知識の広さを感じさせる。  今回も、ホシナガシクジラや神に近い存在になった未来の人類の設定が光っている。  読んだ感想としては、多様性を守るとはどういうことか、と考えさせられた。これは現実問題でも起こりうる(いや、すでに起こっている)ことで、そこで強大な力をもって正義を振りかざすのは、詰まるところエゴのような気がしてくる。最後の言葉が示唆するのもこのことだと思う。違っていたら申しわけありません。  なにはともあれ、おもしろい作品であるのは間違いない。SFが苦手な方もぜひ一読して欲しい。  最後に、もうこれは本当に余計なお世話というかお節介としか言いようがないのを承知で書くのだが、タイトルに『ホシナガシクジラと生命のバラッド』というものを思いついたので、付記しておきます。
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空松かじきさんへ お早うございます。 いつも感想レビューなどを有り難うございます。 『僕』達が地球人だと気付いてもらえて嬉しいです。 クジラのイメージから作ってみた為かこの様な内容となりましたが、多様性を守るって考えはどう受け止めれば良いのだろうと思います。 文化の多様性は生活水準が上向くほどに失われそうですし。 最後の言葉で中立であるべきとしたのは、一つの考えだけでは間違えやすくなると思うからですね。 丁寧に読んで頂き嬉しいです。 最後に、素敵なタイトルの案を頂いてもよろしいでしょうか?
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タイトルの件ですが、嬉しくて使用させて頂きました。 m(__)m

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