有栖川 露陰

いつも御厚情を賜り、ありがとうございます! 皆様は三連休、いかがお過ごしでしたでしょうか。 我慢の三連休と呼び掛けられましたが、お酒は我慢せず大いに呑んでました。お家で好きな音楽を聴きながら。 また自由に何も気にせず好き放題に飲み歩きできるようになってほしいと切に願います。 さて、拙作『黎明のカイゼリン』ですが。 最新部分で主人公側は、二段構えの陣地(縦深陣地)で数に勝る敵軍を迎え撃ってます。 この戦いのモデルは戊辰戦争における『母成峠の戦い』だったりします。 旧幕府軍の指揮官・大鳥圭介は峠道に何段構えもの堡塁を構築し、新政府軍の進撃を迎え撃ちました。 結果は旧幕府軍の敗北なのですが、 詳しい御方によれば、1868年当時「陣地を何個も連ねて縦深防御をする」という戦術はヨーロッパ本国の軍事学文献にも見当たらないそうです。  西洋軍事学に精通していた大鳥圭介ですから何かしら元ネタはあったのかも知れませんが、何気にオーパーツ的戦術のようです。 古今東西でみられる常識的なやり方だけど「明確に理論化・言語化されていなかっただけ」なのかも知れませんが。 1つ目の陣地を攻略しても、2つ目、3つ目の陣地が無傷でご健在・・・なんて想像しただけでヘトヘトになりますね。 軍事学や戦史を学びながらの執筆なので、中々苦しい道のりですが、せめてツッコミどころは多くとも見所のある架空史劇に仕立てたいものです。
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隘路で細く長くのびきった敵の大軍を迎え撃つ、というのは定石ですが明智光秀の「山崎の戦い」もそうらしいですね!

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