とても優しい気持ちになれる作品
【読む前予想】 帯雲虫を調べると、クモの画像が多数出てくるので、クモのことかなと思った。これを踏まえ…。 あらすじに答えが書いてあるので、あれなのだが。帯雲虫が空にある世界での、出会いと別れなどの話らしい。 【感動したところ】 人の想いは受け継がれていくものなのだなと感じた。兄がしてくれたことは弟へ、弟がさらに弟へと。これは、社会の中でも同じだ。先輩がしてくれたことは後輩へ。自分に戻ってくることはなくとも、必ず引き継がれていく。この物語には優しさが詰まっている。出会いはいつかは別れとなる。しかし、繋がる手段さえあれば、また再び会うことが出来る。希望を感じた。 【自分が主人公の立場だったら】 一番上の兄にはとても共感する。自分もやはり、自分にしか懐かない弟分のことは心配でならないだろう。こんな風に、置いて街にいけるかといったら、自信はない。弟の立場だったなら、寂しいと言ってしまうかも知れないし、告げた上で大丈夫だと強がると思う。 【物語のその先を妄想】 彼の描いた夢の通り、三人で帯雲虫を見に行くための手段を得るのかもしれない。仮に失敗したとしても、楽しく夢を持ち、三人で仲良く生きていくのだと思う。

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