童子

魅力的な役者達、特異な学園を舞台とし、怪談をテーマとして織り成す物語。 文字、文章の使い方は巧みで、人を惹き付けるものがあると感じました。 コメントにあげた最初の辺りを改善すれば、読者の入り口を広げる事が可能かと。 この作品の一人称視点で語られる文章は、個人的に好きです。 特に一番最初の童話口調で語られる退廃的な導入部は、読んで思わずニヤリとしましたね。 ――これは、期待が出来そうだと。 そしてなにより、登場人物が作品の中で確りと生きており、その人物間のやり取りも素晴らしいと言えます。 そして文字遊び、文章遊びも登場人物の魅力を引き立てる重要なファクターとなっていて、そこから作者さんのセンスが窺えました。 この登場人物が、自分の中では最大の魅力を放っています。 物語が進むにつれて、怪談とどう絡み合って行くのか興味が有ります。 まだ物語が始まったばかりですが、これから先を読むのが楽しみな作品でした。 更新、楽しみにしています。

この投稿に対するコメントはありません