有栖川 露陰

こないだ再放送された『ストレンジャー 上海の芥川龍之介』 めちゃくちゃ良かったです! 日本文芸ドラマには、松田龍平さんが合うなあ、としみじみ感じました。 (海外文芸翻案ならディーン・フジオカさん) 芥川龍之介の上海旅行記をもとにした作品ですが、1920~30年代の上海。いやあ、痺れます。 妓楼、没落した名家出身の美貌の男娼、街並み、猥雑さ、京劇・・・映画『さらば、わが愛 覇王別姫』が好きな人には是非ともオススメです。 おかげで、拙作『紅し夜のグランギニョル』の創作意欲が高まりました。 朝鮮貴族(華族同様に爵位を与えられた大韓帝国高官の家門。李朝王室は公族といって皇族に準ずる待遇を受けました。陸軍将校の「李ぐう公殿下」は有名かも知れませんね) とか大陸浪人とか、アジアに着目したネタをもっと書いていけたらなあ、と感じます。 白系ロシア人は初期からいっぱい書いてきましたが(ほんとに筆者の帝政ロシアへの謎の憧れは何処から来るんだと我ながら呆れます) いつかは、中国の軍閥に題材をとった作品も書いてみたい、という願望もあります。 王朝が倒れた近代中国風異世界で軍閥が争うファンタジーとか。
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