ポラード

俺がトナカイ!
そろそろクリスマスか。 街の皆から頂いたお菓子を、子供達に配らないとな。 何時もの通り、箱に入れたお菓子を、教会に集まってきた子供達に配るだけだったが、高杜さんがそれを許す訳がない。 「クリスマスの演出くらいしなさいよ!」 と信じられない事を言ってくる。 ヴァンパイアが何故にクリスマスを祝う。 大いなる疑問を抱きながらも、飾りつけやら、お菓子をお洒落な袋に詰め込んだりと、こき使われる状態になってしまった。 準備が終了したら、 「サンタは私ね。下僕はトナカイに決定」となってしまった。 何故、俺がトナカイなんだ……。 しかも、ご丁寧に、着ぐるみやら、角やら、赤い鼻、リボンまで……。 着用しないと怒るよな。 取り敢えず、試着してみるか。 こんな感じでどうだ。 悪くないか……。 そう言えば、最近、高杜さんの部屋から、突風が吹いた時のような音が響いているけど。 鞭を振るう練習をしているのか。 そんな事は無いよな……。 こちらはこんな感じで如何でしょうか。 St.Evilnight Sagaの番外編と言うことで。 受け取って頂けると、嬉しい限りです。 かっこよさの中にある何処かおどけた世界観。 好きです。 お忙しい中、描いて頂き、ありがとうございました。
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 下僕、目を離すとロクデナシすることしか頭にないんだから。  一応トナカイの衣装は用意したけれど、(ちょっと恥ずかしいとは思うけど)着るかしら?  問題は私よね。  サンタの衣装は着てみたものの、何か物足りない。 「可愛い子達、何が足らないと思う?」  私の蝙蝠達は賢くて優秀。だから、必ず何らかの答えをくれる。 『主、ロクデナシトナカイを調教するものが足らない!』  可愛い子達がそう言って用意してくれたのは、黒い鞭。  鞭なんて、振るったことはないけれど・・・。  試しに、振ってみる。  上から下に勢いよく振り下ろすと、ピシッと小気味良い音がして、鞭が床を跳ねた。  何度か繰り返すも、何か違う
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