達也

人の根底にある信念の美しさ
読了しました。 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。三英傑をはじめ、武田信玄、上杉謙信など戦国の世には強者たちがきら星の如く跋扈していました。 その中から宮川チャンドラさんが創作の題材に選んだ人物は大津の蛍大名、京極高次。ここに並々ならぬチャレンジ精神を感じました。また、何がなんでも、この弱小大名を輝かせてやるのだ、という、作者さんのただならぬ覚悟と気迫も垣間見えます。その思い入れが、小さな蛍火を強く輝かせていたように感じます。その灯りは立花宗茂が放つ日輪がごとき輝きにも負けていなかったのではないでしょうか。高次は最後まで弱い自分から逃げなかった。だから、読んでいて感動があった。それは同時に、作者さんが京極高次から眼をそらさず、最後まで見つめ続けた賜物である、と僭越ながら感じます。本格歴史小説に良い刺激を頂きました。ありがとうございます。
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過分なお言葉恐れいります。 自分の力不足感が否めないのですが、それを情熱と受け取ってもらえたなら幸いです。 素敵なレビューをありがとうございした。

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