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愛玩動物の拘束は現在禁止されていません
つるよしの
2021/1/9 13:32
この主人公の毒と鬱憤には、誰もが見覚えがあるのではないか
短いながらも、衝撃作であります。 正直、ラストに救いの1行もなく、現代社会の抱える闇を体現したような主人公に正義の鉄槌もなく、読み手は突き飛ばされたような気持ちで物語の終了を迎えさせられます。 でもそれが本作の最大の魅力……というか存在意義のように思えました。 主人公はどこにでも居るような男で、裏社会の悪魔のような存在ではありません。そんな男が少しずつ日常の中で増幅させていく、家庭や社会に対する悪意と憎悪。それの積み重なりが迎える結末に、今の世に生きる人が誰もが心底に抱えてる毒や鬱憤をありありと見いだすことができます。 つまり、この主人公のように、誰もがカタチ違えど成る可能性がある。そんな示唆を感じて心震えました。
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佐倉さく
1/9 18:33
ツルカワヨシコ様 こんな胸糞小説の中に入れ込んだ想いを、大切に拾って読んでくださってありがとうございます! すごく嬉しいです。 主人公が最低の人間だ、と切り捨てるのはとても簡単で、おそらくそう感じる人が大半だと思ってました。 「誰もが、なり得る可能性がある」 すごく、的を射たお言葉に、涙さえ溢れてきました。 うまく言葉に出来ませんが、多分、自分自身の中のそうした黒い部分に向き合いたかったのだと思います。 相手の考え、悲しみ、苦しみ、気づかないもの。気づかないまま、誰かを責めてしまう思い。 それが膨らんだ時の暴力性。 相手を見えなくしてるものはなんなのでしょうね。 私
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