橘薫

清く正しく美しく
フユちゃんとユキちゃんは、まっすぐ過ぎるほどにまっすぐで、そのまっすぐさが眩しすぎるほどに美しい。 今の日本の、主に女性たちが長年抱えてきた問題をわかりやすく代弁してくれている、と思う。 この清々しさはなんだろう。 心折れそうなことにぶつかっても決して逃げない、隠れない。その在り方が真っ直ぐで美しくて、それでいて押し付けなくて品がある。 そう、品格がある二人の物語なんだな、と思う。 人としての尊厳を「ブラを作る」ということを通して表現している。それは自分の尊厳でもあり、家族の尊厳でもあり、友人たちの尊厳でもあるのだ。 改めて「小説」が与える影響について考えたときに、この小説が如何程の影響を与えられるか考える。叶うならばすべての女性にこの小説の本質を読み取って欲しいと思う。
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橘さん、ありがとうございます! 尊厳、という言葉をいただいたことが嬉しく、そしてあらためて考えました。 女性の尊厳が踏みにじられていることが、一般にもようやく明るみになってきているところ。それだけに満足せず、よりよい状況をこれから作ってゆくこと。 少し大きなことだけれど、そのための一助となれたらと願います。 もちろん、女性に限ることではないけれど、それでも問題の大きさや多さは女性に偏っていると感じます。 斜に構えずまっすぐに。自分の手のわざで問題に立ち向かうこと。 どんなことでも、そこに願いがあれば届くと思っています。その思いが後付けでもいいと思うんです。気付いたところから、はじまります
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