人の願いを神は聞き、神の願いを人は聞かぬもの。
 この作品の、もっとも良いところは作者の思うところを書き切っている点かなと見ました。キャラクターそれぞれがストーリーのためではなく、自分の意思で生きているのが伝わってきます。ストーリーを成り立たせるために生み出されたのがわかるキャラクターというのは、なんだか残念な気分になりますし。  作り物めいた印象を覚えないのは読んでいて嬉しくなりますね。  特にこの作品は、主要な登場人物全員が主役級の生き方をしているので、作品に重みがあります。  そして、作者さんの考え方がキャラクターや世界観に溶け込んでいました。作者さんもまた、この世界に生きているんだなと。  自然に対する見方は共感できるものも多くて、個人的にはすんなりと受け入れられる世界でした。  円満な神殺しで決着を付けるというのは、ちょっと意外だったかも。よく見るのは、暴走して仕方なく殺したとか、親友が差し違えたとか。でも、なるべくしてなった仕舞い方。  神様に成りたくて成ったものはどれぐらい居るのかななんて考えました。奉ってやってるんだから有難く思えという人間側の言い分も、なかなか自己中心的なものだけど、そもそも神様ってそんなものなのかも、と自己完結してみたり。  世界観を構築する言葉遣いや細かな動き・考え方が上手に組み込まれてますよね。表面を調べただけではなかなかこうは書けないなーって思う表現が多く、その知識が羨ましくなります。文章力の高さも相まって、全体がまとまった色になっていました。  気になった点として、キャラクターがいつも一生懸命に行動しているので、読んでいてずっと緊張感に包まれているところが、人によってはテンション疲れになるのかも? と。どうしようかな。ギャグ回を入れたりすると雰囲気が壊れちゃうので、目的を持たない風景描写なんかで視点を広めに変えたり、メインキャラから視点を外したり、読者のテンションを緩めてあげるのも一つの手かも?  テーマを最後まで書き切っているのが素晴らしいですよね。ぶれたりしないで繋がっているのもすごいなーと。わたしは途中で打ち切るような書き方になる場合が多くて、最後まで書ける人は尊敬します。  作品柄、難しい表現もありますけど、読みやすかったですし、なにより独特の雰囲気が作られているところが良かった。  力強くて凜々しい、素敵な作品でした。
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千才森様 感想・レビューをありがとうございます。  見切り発車で、更新と同時に都度都度書いていたものですので、 千才森様にページ中にコメント頂きました時には、あっさりと手の内を読まれてしまったようで、 恥ずかしいやら、嬉しいやら、励みになるやらで自身の内が騒がしかったのを よく記憶しております。  自然に対する見方を、そう言って頂けるとありがたいです。  千才森様のように、土に触れる・向き合っている方に言って頂けると嬉しいです。  私自身は半年ほど土に触れられなくて、自然に対しては憧れか、羨望のような 書き方もまじっているかもしれません。  気になる点のご指摘、ご提案をありがとうござい
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【続きです】 『目的を持たない風景描写なんかで視点を広めに変えたり、  メインキャラから視点を外したり、読者のテンションを緩めてあげるのも一つの手』 ありがとうございます、仰る感覚、理解できます。少し練ってみます。  数か月後に非公開にし、誤字脱字を修正する予定ではあります。 ただ、文章の決まりに沿わせ、その上で内容に手を入れたモノを、 私もいつか他のサイトに投稿していけたらな、と思っています。   この作品はこの作品で、読んでくださる方がいる事、レビュー・感想を頂けたことが 嬉しくて、自己満足、自己完結してしまって、この荒っぽいままこっそり掲げておく次第です。  私の場合は、ライトノベルよ
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