湯気に滲むフェアリーテイル
「ネタバレあり」にチェックを付けて感想レビューを書くことはあまりしていないのですが、これはそうせざるを得ない。 こういうダーク・フェアリー・テイルは、もう本当に私好み。童話であり、穏やかなドラマもあるが、これは絶品の悲しく切ないファンタジー作品。 敢えて平明な子供語りでストーリーを淡々と進行させ、ラストシーンまでその熱を帯びない感じは変わらない。心の麻痺というか諦念というか、その雰囲気は序盤からにじり寄っていました。終盤にかけてその深さは増していき、切なさとともに迎えた終幕は悲しいファンタジックさがありました。 この童話、好きです。 素晴らしい。
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