ヒロアキ

咲羅の成長を読者として共に歩ける楽しさ
 とても面白い作品でした。しかし、物語としては、大枠が見えたばかり。続きがとても気になる作品です。  レア・ミネルウァに召喚された咲羅にとって、全てが似て否なるものばかり。そんな主人公視点で語られる物語は、異世界という空気分子を丁寧に語ってくれました。咲羅視点のため、読者もそれに応じて少しずつ共に知っていく楽しさです。  ハイファンタジーは物語が動くまで大掛かりな突貫工事が必要ですが(でも、これがファンタジーの良いところ)、それも主人公視点で追っていくために、ファンタジーが苦手な方でも物語への浸透性がとてもあると思いました。  また、咲羅は抑圧された子供時代を生きてきましたが、こちらに喚ばれてから、時折大胆な発想と行動力をもって驚かせてもくれました。ユリゼラ誘拐の時です。これが逆に、抑圧されてきた人間の自分の出し方をまだ知らない加減のなさというか、少し開けてみた自分がどんどん大胆になっていくのですから、大変な説得力も感じました。他にも沢山ありますけれど、咲羅はこうやって自分も知っていくのだろうと思い、そこも楽しみです。  そしてラスト。大地との語らいによってセルシアとなるシーンは、単純な映像化では無理だと思いました。言葉ならではの世界です。  物語の序章として、とても良かったです!
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ふぉおお(≧ω≦。) めっちゃ嬉しいお言葉の数々、ありがとうございます……! 拝読してジーンとしてしまいました。 また、急速に感じるんじゃないかと不安に思っていた箇所を、肯定的にとらえてくださり、ありがとうございます。どのくらいがちょうどいいのか、これからも手探りではありますが、おっしゃる通り、咲羅自身が解放され、また新しく世界を知って成長していく姿を、この大地の世界と絡めて描いていきたいと思っています。 続編も実際に動き出すまでに少々時間はかかりますが、また宜しくお願いします(^^)
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