なぎの みや

孤独な闘い
作品紹介に嘘偽りなく、主人公の高校生「野々村隼人」君がマネキンに憑きまとわれる物語ですね。 マネキンの手口は日本のホラー的で、じわじわと精神を侵食していく感じ。気がつけばすぐ近くにいるけど、追い詰めては居なくなる。彼は段々と心を病んでいき、とある施設に入所する事になります。 表題の通り、隼人君は単身でマネキンと向き合います。仲間はいれど、「奴」は何故か彼にしか見えない。だから殆どの周りの人間は、彼がおかしくなったとしか思わないんですね。マネキンの最終的な目標を考えたら、大変理にかなった方法ですね。 ところでこの隼人君、マネキンに狙われてる割にはどこか呑気、というか学習しません。すぐに迂闊に1人になったり、マネキンが出そうな所に迷い込んだり。マネキンも精神病を偽装させようとする割には手形を残したりと少しおマヌケな点があるので、丁度バランスが取れているとも言えます。 さて、ここからは考察。 マネキンの正体はどうして、どうやってこうなったのか、です。 これは冒頭なのでネタバレにならないと判断して記載しますが、きっかけは隼人君が高崎で見たマネキンを褒めた事でしょう。それは間違いない。 では、何故「奴(敢えてこう書きます)」があそこに居たのか? 劇中の描写を見る限り、「奴」は比較的自由に、且つ迅速に移動出来るようです。つまり「奴」はあの施設に居ながら、自分、もしくは自分の分身を高崎に移動させていたのと予想します。 では何故あそこに? もしかしたら「奴」も、あのマネキンをどこかで見たのかも知れませんね。生前、自分に無いものをマネキンが持っていたから、「あんな風になりたい」、と思ったのかも。 そこの関連性はこの様に推測するしかなく、全編を通して謎のままにされています。 これからお読みになる方は、ご自身のストーリーを照らし合わせる作業をしてみても面白いかも。 物語には誰もが納得する道理が存在しますが、ホラーに関してはそれに反した不条理も存在します。 本作にもマネキンが自分勝手に迫ってくる不条理さは勿論、人間関係の不条理さも演出されています。 理解を示している様で主人公の話を信じきっていない両親。主人公の危機より(特に急ぐ必要はない)自分の都合を優先する彼の親友。 先述の通り隼人君のおおらかな性格により悲惨な展開にはなりませんが、そういう点に現代的な冷たさを感じました。
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なぎの みやさん、いつもお世話になっております。読んでくださりレビューまで(〃∇〃)とても嬉しいです。涙が出そうです。何度も読み返しました。なぎの みやさんの作品にもお邪魔します。公開がもうすぐ終わってしまうんですね!急がなければ!
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こんばんはトーリエさん(^-^) 怖くないって言ってたのに嘘つき( ✧Д✧) カッ!! マネキンさんが出てくる度にひぇ~ってなりながら一度画面を閉じたり猫を触って心を落ち着けたり(*´・ω・`)=3 本作はマネキンさんの登場に力を入れているのがよく分かるくらい、演出が見事でした(´ー`*)ウンウン これ、最恐のコンテストにエントリーしてる作品( 'ω')? 私エントリー作品の調べ方とかよく分かんないんだけど、そうだとしたら受賞出来るようお祈りしておきまーすお願いします ( >д<)八✨
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