小池 海

玄界に眠る有象無象の波に飲まれる青年の物語。
大正時代を舞台にした、ひねくれ奇術師と霊能者の物語。 離れそうで離れないコンビが西に東に歩む物語は、妖怪、神様、果ては未来人まで登場し、ころころと予測不能に転がっていく。 反目するふたりの息があう瞬間や、絶体絶命の展開がくるっと逆転する瞬間が絵に見えるのは、読んでて気持ちがいい。 福岡(特に西区)に馴染みある人には、出てくる地名や言葉にでリアリティをより感じると思う。 新聞を毎日読んでても滅多に出てきそうにない「野方」とか、小説で出てくるとか思いもしなかった。 で。 福岡はやっぱり「うどん」。 無限の松林の先に玄界の波音を聴きながら、食べに行こうかな。
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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!スタンプやコメントがくるたび、ドキドキしてました( ˊᵕˋ ;)💦 野方や生の松原は現在もとくに目立ったところはなく、のんびりとしています笑 作中に出てくる十郎川は今もあまり形を変えずに残っているようです。 生の松原あたりに、多分「牧のうどん」があるので良かったら行ってみてください!
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