りかりー

続き 「昨日の夜、夢を見て……」 「夢?それはどんな夢なんだ?」 口ごもったわたしに空兄ちゃんが席について心配そうに言った。 「眠ってたらキスされた夢」 告げた途端に3人とも飲んでいたコーヒーを吹き出した。 「なっ!」 慌てるお兄ちゃんたち。 「そ、それはすごい夢だな。で、相手は?」 陸兄ちゃんが唾を飲み込む。 わたしは首を横に振った。 「わからない」 「それは、夢だろ?夢だものな。うん、夢だ、な、海」 「………ああ」 空兄ちゃんが海兄ちゃんに同意を求め、海兄ちゃんはむすっとして答えた。 「それって、気になる人がいるからそんな夢見るんじゃねえのか?」 突然、陸兄ちゃんが真剣な表情をしてわたしを見た。 「俺がその相手だったら嬉しいんだけど?」 え?よく分からない。どういう意味? 「陸!それ以上はよせ!」 空兄ちゃんが止めるも止まらない。 「本当の兄妹じゃないってはじめから知ってて、今さら妹になんか見れるかよ。空兄も俺もずっと───」 その瞬間、鈍いわたしでも知ってしまった。 陸兄ちゃんがわたしのことを憎からず想ってるってことを。 そして、空兄ちゃんも。 じゃあ、昨夜のキスは夢じゃなくて、現実? キスは空兄ちゃん?陸兄ちゃん?だったの? 海兄ちゃんじゃなくて? 「俺たちは朋実のことを大切に想ってる。でもそれは押し付けじゃない。おまえはおまえの恋をしていい。……昨日の夜の相手は俺だ」 空、お兄ちゃん……? 全員が固まった。 『あのキスは俺だよ』 お弁当に詰めかけていた卵焼きが床に落ちた─── 後編へ続く
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りかりーさん おはよーございます! すごい急展開ー!空兄、自ら言いました! ん?でも、朋ちゃんは海兄であってほしかった?感じです? 今後の展開 紆余曲折あるのでしょうか? 朋実の気持ちは誰が好きなのか。 (たまに、いろんな土地の訛り?なんちゃってが、出る私です。笑) 千葉弁は福島とかの訛りにちかいのか、ズーズー弁なんていったりしますが、近所の農家のおじちゃん達としゃべるってるといつの間にかつられておんなじようなしゃべりかたになっていましたね。だべ。って語尾が多かったかな。 余談でした。。、 雪かき大変ですが、腰痛めないよう、そして、ホントに遭難しないようにしてくださいね。 どんなに大変かは
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「昨夜、キスしたのは俺だよ」ってウソでも言えば意識してもらえるし、本当にキスした本人には焦りが生まれるよね。朋実も自分の気持ちにはっきりと気づくし。 さて、この後はどんな展開にするのかこれから考える(笑)

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