かのんさん、待ちます。 新しい作品楽しみに待ってますね! 年末年始で慌ただしい時節ですので、くれぐれもお健やかに過ごしてくださいね。
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かのんさん お昼の更新がなくなってしまって。。。本当に寂しくてなりません。 一日も早い復活をお願いしたいです。 心から待ってます!!
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りかりーさん こんにちわ! 鷹くんと、いとこ対決! キュンキュンものですな!! 朋実も鷹の庇護のもと、それは幼なじみの感情の域をすでに越えてるとお見受けしました✨ いとこも気が気でないんだろうけど、鷹くんにはかなわないよっ! いつも、キュンキュンをありがとう😆💕 続きを楽しみにしてますね!
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@りかりー:カメキチドットコムさん、こんにちは! いつもたくさんの応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント!(*´∇`*) 『ドS上司に飼われました!』 「おまえの席はここだ。何か文句でもあるか?」 ないです。ないです。全然ないです。 ありますって言ったら、何をされるかわからないもの。 「たとえ、文句があったとしても変えるつもりはないがな」 口の端を上げて意地悪く嗤うのは、わたしが配属された先のイケメン課長、冴木徹。 すべての女子社員が狙っているほどの大物。 わたし(朋実)は入社試験の時に、遅刻しそうになって慌てて飛び乗ったエレベーターで、上司を押し倒すというヘマをやらかした。 それも押し倒しただけじゃなく、くちびるが触れてしまったという……(悲しいかな、わたしのファーストキスの相手でもある) わたしの机。 なんたって冴木課長の真ん前に置かれた。 みんなの机は課長から少し離れたところにあって、左右に5人ずつ並んでるのに。 入社試験の面接官だったと、面接室で顔を合わせた時には絶望した。 絶対に落ちると思った。 それなのに、なぜか受かって今はここにいる。 ある意味、この状況も絶望だけど。 「おまえには俺のサポートとしてついてもらう。反論は許さない」 「あの、でもそれは」まずいんじゃ…… 「反論するなと言ったろう。早速だが出かける。ついてこい」 社内の研修期間を無事に終えて、配属された当日。 席に座らないうちに冴木課長が上着を持った。 今すぐなの?うそ! 「何してる。早く来い!」 みんなの憧れの冴木課長。 その課長がオロオロするわたしにこめかみに青筋を立てた。 「は、はいっ!」 慌てて冴木課長の背中をついていく。 と、ヒールが滑って、 「きゃあっ」 振り返った冴木課長の胸に飛び込んでしまった。 「おまえは、俺に何か恨みでもあるのか💢」 怒れる冴木課長のシャツには、わたしの淡い色のくちびるの跡がしっかりとついていた。 怖い冴木課長。怯えるわたし。 正社員1日目のわたしは、早くも冴木課長の怒りを買ってしまった。 「おまえ、いい度胸してるな」 目の据わった冴木課長がいた───
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りかりーさん こんにちわ! 元気ですか? お話ありがとうございます! うちの朋実も、来春の就職先でへまをやらかさないか不安。。苦笑 内定先は、最初の会社の概要、説明会、そして面接(5次まであったらしい)のすべてが、リモートでした。 春になりやっと通うようになったときにどのような出会いがあるのか私までワクワクしてしまっています(笑) その頃にはコロナも少しはおさまってくれてるといいんですがね。。。😅 と、冴木課長!朋実のこといじめないで〰️新人なんだからみまもってーな。(笑) 続編楽しみにしてます~✴️
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@りかりー:りかりーと申します。 いつもたくさんのお星さまありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! (*´∇`*)感謝!! 『オレの可愛いシモベ』 校門の前で男共の人だかり。 その人だかりを見て、嫌な予感が……まさか、な。 だが、そのまさかで、男共に囲まれて顔を真っ赤にしているオレさまのシモベがいた。 オレが出ていくと、男共が振り向いて慌てて道を開けた。 ギロッ 男共を睨んで、凍りついた輪の中心から、シモベの腕を引いて連れ出した。 なにが「可愛いよな💓」だ! 可愛いに決まってるだろ! このオレが手塩にかけて育てたんだからな! ふたつ下のオレのシモベ。 シモベはオレの本音を知らない。 「こ、これ、しーちゃんに渡したくて」 そう言って、おずおずと差し出したのは、白と茶のどうぶつの型抜きクッキーたちだった。 摘まもうとして、すっ、横から手が伸びてきて、クッキーをつまみ食いした。 「ん!甘さも控えめ。サクッと感も申し分ないな」 オレを怖がらないヤツがひとりいた。 オレの睨みにも平然としてシモベのクッキーを食っている。 「今度は俺のために作ってよ」 シモベはオレを見上げ途方に暮れたような顔をする。 作らせるわけないだろが。 クッキーひとつ取られただけでこんなにムカついてるのに。 「シモベちゃんって、いいよな」 そう言われて、頬を赤く染めるシモベはオレの袖をぎゅっと掴んでる。 「なあ、静也。そのシモベちゃん、俺に譲ってくれない?静也の言うことならなんでも聞くんだろ?」 聞いた瞬間、シモベの顔色が変わった。 傷ついたシモベの表情に頭の芯がぶちギレる。 昔、シモベを傷つけオレから取り上げようとしたヤツがどうなったかみんなが知ってる。 オレの逆鱗に触れたらどうなるか。 頬を一発殴って胸ぐらを掴んだオレの背中にシモベがしがみついた。 「しーちゃん、ダメ」 ぴくっ 「それ以上殴ったりしたら、しーちゃんの手が傷つくから……」 魔法の言葉だ。 呪いが解けてくように力が抜けてく。 シモベには敵わない。 オレの大事な可愛いシモベ。 オレは、朋実、おまえにホレてる。 完
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りかりーさん こんにちわ、 俺様としもべちゃんですね! わたしは俺様好きです✨ 優しすぎる男より俺様大好き。 うちの朋実はどうなんだろう。今度聞いてみよう~と思います(笑) いつもドキドキするお話をありがとう! りかりーさん、体調変動しやすい季節なので、ご自愛くださいね。
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@りかりー:つづき 月野さんに抱き着いた大人気アイドル。 月野さんは彼女はいないって言ってた。 それなのに、どう見ても恋人同士にしか見えない。 ショックで涙が溢れてくる。 泣く権利なんてないってわかってるのに、止められない。 「朋実っ!!」 掛けられた声を振り切り、海の家を飛び出すと、宛もなく夕暮れの海辺を歩いた。 月野さんに抱き着いた彼女の嬉しそうな表情が頭から離れない。 胸が苦しくて涙が止まらない。 岩場まで歩いてきた時、躓いて海へと落ちてしまった。 深いっ!泳げない……息が、できないっ! もがけばもがくほど苦しくなってく。 手足に力が入らなくなって沈んでく…… もうダメ…… 諦めかけたその時、誰かに抱えられ海から引き上げられた。 胸を押されてくちびるから空気が入れられる。 ゴボッ、ゴホッ 目を開けると、目の前には濡れた月野さんがいた。 海に飛び込んで助けてくれたのは月野さんだった。 「……月野、さん?」 掠れた声で呟くと、強く強く抱き締められた。 「俺が好きなのは、朋実、おまえだ」 耳元で告げられた声にわたしは顔を上げた。 「おまえはここからいなくなるのに、ホレたらダメだってわかってたのに、……気持ちはもう抑えが効かなかった」 「……でも、アイドルの」 「あれは、妹だ」 え、いもうと?アイドルの梓が、妹……? まさかの妹だと知って力が抜けた。 くったりとしたわたしを優しい腕が抱き上げた。 その日の夜、月野さんの腕の中で目覚めたわたしは、海の家は月野の兄のもので、兄が不在になってた二週間だけ手伝っていただけだと衝撃的事実を知らされた。 更に、月野さんとわたしの住んでる場所がすぐ近くだとわかって同時に驚いた。 「向こうで、また会えるな」 月野さんとわたしは、青い空と海の前で笑顔で指切り、海の家を後にした。 完
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りかりーさん、 こんにちわ 今事務所に一人でお留守番! 読書タイムにしてみましたー! 海の家のアルバイト! 高校生くらいの時憧れましたね😁 焼きまくってたあの頃が懐かしいです~✴️ 青春真っ只中夏の出会い🎵 でも、帰っても逢えるだなんて りかりーさん素敵すぎます✨ 千葉は非常事態宣言がでるようで。😢 私の夏は終わりました。。。😅 その分ヒロイン達が萌えてください(。・_・。)ノ 気持ちを上げてくれるお話ありがとう❤️ また素敵なお話お願いしたいです~✴️ りかりーさんも夏バテしないようご自愛くださいね☀️
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まぁさん こんにちわ いつも作品読ませていただいております✨ 綸ちゃんの心の深い創が痛々しくてそして、受け入れてくれるはずの義母が毒母という油断のできない環境のなかでも町中至るところに敵のような存在が、斬っても斬ってもでてくるところが他にない感じで、また作品に引き込まれるところかなぁと思っています。Jr.が、また愛らしいですよね。今あまりじかんがなったものですから感想これくらいしかかけませんでしたけど、今度また何か書けるときコメントさせていただきますね。 まぁさんのお話、この後も楽しみにしていますのでよろしくお願いします!
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@りかりー:つづき、2枚目です。 七夕。 それは、一年に一度だけ、愛しい者と会える日。 遥か天の川を渡って、たった一晩かぎりの逢瀬。 それでもいい。 君の元気な姿をひとめ見ることができるのなら。 あの時言えなかった言葉を伝えることができるのなら。 たったひと言。君に。 七夕まつりの夜。 あの時と同じ浴衣に袖を通して、 あの時と同じように出店を抜けて、 あの時と同じように高台へ登って、 あの時と同じように打ち上がる花火を見た。 花火はもうすぐ終わる。 そして、俺の恋も終わる。 静かに目を伏せる。 打ち上がる花火の音が、最後の恋を散らしていく。 カラン 不意に、微かな下駄の音がして振り向いた。 「よかった。流星くんがいてくれた。……っ!?」 鮮やかな光の色に照らされた牡丹柄の浴衣。 君の面影を濃く残す大人になった笑顔。 振り返ると同時に駆け出して、この腕に抱き締めてた。 もう二度と会えないと思った。 もう生きていないかもしれないと苦しかった。 「約束したよね。5年後に会おうって」 ああ、言った。言ったさ。 病気でこの街を去らなきゃいけないって知って、どの街へ行ってもいい、君に生きてて欲しいと思ったんだ。 「わたし、頑張ったんだよ。流星くんが七夕まつりで会おうって言ってくれたから」 華奢で細い体。 たくさんたくさん頑張ったんだろう。 抱き締めきれなくて、もっともっと抱き締めたくて腕に力をいれた。 今夜、この一瞬でいい。 君に会えたキセキ。七夕の奇跡。 「流星くんは……いつも温かかったね。うわべじゃなくて心が。こんな風に」 背中に腕が回されて、君が目を潤ませ頬を擦り寄せた。 あの時と同じ優しい香りがする。 片時だって忘れられなかった。 子供の恋だと笑われようとも。 君に会えた。 5年前、あの夜に言えなかった想いをすべて伝えるよ。 ずっとずっと好きだったんだ。 「もうどこにも行かせない……朋実、二度と離さない」 最後の大輪の花 夜空の星たちがふたりを照らしていた─── 【完】
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りかりーさん こんばんわ。 五年後の再会。ドラマチックですね。 待つ、流星君は。。。 治るって信じるには強い心があったんでしょうが、若い年頃の5年は長いですよね。なかなかできることじゃない。純愛ですー!! 泣きそうになりました。 色々あってモヤモヤしてたところに、素敵なお話をありがとう❤️
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@りかりー:3枚目 彼女と一也と見合せる? 聞いた瞬間に頭が真っ白になった。 今、彼女がはにかみながらも楽しそうに話しているのが一也だ。 紹介? そんなことをしたら付き合うに決まってる。 俺の紹介なら、奏の仲間ならば断れるわけがない。それくらいわかる。 「なあ、帯刀、どう思う?」 奏が笑いながらも本気顔で問う。 「……いいんじゃないか?」 「ふーん、わかった。ならこっちで段取りはする」 戸惑う俺に、奏はやけにつまらなそうに呟いた。 その一週間後。 彼女は眉を下げて心細そうに俺を見上げた。 一也と初めての公認デートだ。 彼女の頭を撫でてやりながら声を掛けた。 「泊まるなら、連絡くらい入れろよ」 「と、泊まりだなんて、そんな」 彼女は慌てて首と両手を振り、迎えに来た一也の車に乗ると出掛けて行った。 日が暮れる頃になって、奏が酒を片手にふらりと訪ねて来た。 「あの子、今頃は一也と食事かな?」 「さあな」 「海に行くと言ってたからな。眺めのいいホテルを予約してやった」 「……は?」 「当然だろう?付き合ってるなら」 なんてこった!泊まりだと!? 酔いなんて吹っ飛んだ。 立ち上がるとテーブルにあった車のKeyを掴んだ。 「間に合えばいいけどな。ほらよ」 奏がスマホを投げて寄越した。 わけもわからず、いても立ってもいられない。 車を飛ばし海へと向かう。スマホ画面にはホテルの予約が記されていた。 気づいたんだ。 失えないと。おまえを誰にもとられたくない。誰にも触れられたくないと! 「朋実っ!!」 正面に車をなげて駆け込み、最上階で食事をしていた彼女の腕を掴んで連れ出した。 「帯刀、さん?」 無我夢中で抱き締めた。 「やっと気づいたんだ。俺はおまえを最初から。俺を助けてくれたあの日から」 ───好きだったんだ 【完】 「一也、おまえをダシにして悪かったな」 こうなることは初めからわかってたと、奏は酒杯を傾けながらひとり笑った。
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りかりーさんー! やっぱり、みんなそう、失いかけて気がつくんですよね。 自分の気持ちがわからなくなったときわたしがよくやるのが、他の誰かと一緒にいる姿や、誰かを抱いてる姿を想像して何を思うかですよ~。 それにしても一也さんはかわいそうでしたね。。 きっとりかりーさんが、素敵な彼女に、出会わせてくれるから、一也君それまで頑張れ!
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りかりーさん こんにちわ! 競りあぶなかったですね。。。 りおちゃんが薬を嗅がされてオークションにかけられたときのこと思い出しました。((( ;゚Д゚))) そして、帯刀さんにピンチですね! また、どんな展開があるのか!? 続き楽しみです🎵
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@りかりー:毎日応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! 『若恋』初恋 降りしきる雨の中、 「帯刀、おまえいつか女にササレるぞ」 俺は、大神奏から呆れ顔で言われてたことを思い出していた。 遊びに遊んだ、自業自得か。 「それにしても、くそっ、いってぇな」 腹を押さえて歩き続け、痛みが増してすぐそばの塀に寄りかかった。 「あのっ、大丈夫ですか?」 降ってくる声に目を開けると、開いた傘を俺に差し出すエプロン姿の若い女がいた。 目の前はオンボロアパート。そこの住人らしかった。 「少し休めば大丈夫だ」 「あの、でも、それ、ケガして」 彼女が俺の腹を見て顔を青くした。 人を呼ばれても困る。 立ち上がり歩きだそうとしたが、体が言うことを効かない。めまいまでしてきた。 「わっ、どうしよ。あのっ!」 慌てる彼女を前に、俺は意識を失った。 ※※※ 「気がついた、よかった!」 消毒薬の匂い……ここはどこだ? やけに古くさい部屋で俺は目を覚ました。 どうやら、傷の手当てをしてくれたらしい。 腹に触ると包帯が巻かれていた。 「悪いな、迷惑かけて」 「いいの、困った時はお互い様だから」 彼女は柔らかく笑った。 あいつらは帰らない俺を心配してるだろうが、ここには呼びつけたくなかった。 彼女の言うように、少し動けるようになったら出ていこう。 そう思って目を閉じた。 毎日、傷口を消毒し換えられる包帯。 俺に何があったのか聞かない。それも心地よくて甘えていた。 あいつらには無事だとだけ返し、しばらく放っておくように指示を出した。 ある日、アパートの前でガラの悪い声が聞こえ、俺が戸口で怯える彼女の隣に立つと、男は姿を消した。 「悪い男にでも引っ掛かったか?」 「そうじゃないの……だけど」 言葉を濁す彼女には何か事情があるんだろう。 そして、2週間後。 俺は迎えに来たあいつらの前で、 「困ったことがあったら俺を頼ってこい」 と、胸元から外したものを握らせた。 「これ……」 「俺は大神組の帯刀。……助けてくれた恩は忘れない」 彼女は寂しそうにくちびるを噛んだ。 けれども、すぐに顔を上げて笑顔を見せてくれた。とても優しい笑顔だった。 そして、一年後。 俺を助けてくれた彼女が、龍神会の『競り』にかけられることを知った。 「どうして、朋実が……」 2枚目につづく
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りかりーさん おはよーございます。 帯刀 強そうな名前で格好いいですね。 えっえ?! 競りはヤバイ😵💦 どんないきさつかとてもきになりますっ! 続きたのしみにしてますね! いつも素敵なワクワクありがとう!
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@りかりー:その夜、天には見事な星が輝いていた。 侍女は下がらせ、もう眠っている頃だろう。 わたしはと言えば、今夜も姿を現さなかった狐月のことをぼんやりと思っていた。 「わたしのこと……嫌い、だよね」 人間だもの。 おまけに狐月の宝珠を取り込んでる。 見ると、左手の指の中には琥珀色の光が透けて見えた。 「わたしの指を切り落とせば宝珠を取り返せたかもしれないのに、そうしなかった」 無愛想で口は悪いけど、本当はとても優しい人。 仕方なくでもここに置いてくれて、わたしが困らないように侍女までつけてくれた。 「せめて……ちょっとだけでも狐月に好かれていたらなぁ」 そうしたら、帝の話しは候補でしかないとしても嬉しかったかもしれない。 狐月がわたしを嫌っていなかったなら、あんな表情をされなかったなら。 「嫌ってはいない」 低くて聞き慣れた声がして振り返ると、そこには白い夜着姿の狐月が立っていた。 「来ないと思ってた……」 「俺は、おまえを嫌いだなんて一度も口にしたことはないぞ。嫌いならそば近くに置くものか。この結界が張られた場所なら宝珠はどこにあってもいい。それだけのためなら毎夜会いになど来ない」 狐月は怒ってた。 怒ってたというより、少し拗ねてるみたいな表情をしていた。 「おまえのことを嫌いだなんてことは絶対にない。わかったか?」 どかっと、わたしの前に座った狐月はコロンと転がるとわたしの膝の上に頭を乗せた。 わたしに背中を向けるような格好で、同じく天を見上げる。 「……おまえは、どうしてあの話を蹴った?」 「あの話?狐月の妃候補にっていう?」 「………………」 狐月は返事をしなかった。それが正解だと思った。 「わたしね、狐月には幸せになって欲しいと思ってる。笛も箏も出来ない、歌も詠めない、狐月を支える後ろ楯もない、そんなわたしが妃候補だと狐月が笑われちゃうでしょう。狐月がわたしのせいで笑われるのは嫌だったの」 わたしは知ってる。 他の姫君たち、その侍女たちがわたしをよく思ってないってこと。 それに狐月の側近たちも。 《歌も詠めないくせに》 《箏も奏でることができないくせに》 《耳や尻尾もないわ。きっと芋虫なのよ》 《ああ、嫌だ。汚らわしい》 《それなのに、どうして東宮さまが通ってるの。何の後ろ楯もないくせに!》
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りかりーさん こんばんわ 孤月の気持ちじわりとでてきましたね。また素敵なお話ありがとうございます。 それにしても 芋虫って。。。 むしろかわいらしい例えで吹き出してしまいました。 最悪な例えをしたお姫様なのでしょうが、素朴な感じが憎めないですね〰️ でも死に物狂いな取り合いなんだろうなぁ。 どうやったら本命になれるんだろう。 宝珠の力だけじゃなんともならないんでしょうね。 がんばれ✊‼️ 続編楽しみにしてます~✴️
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@りかりー:次の日。 狐月のお父さん(帝)から、会いたいので来て欲しいと使いの人(長い獣耳だったから、うさぎらしい)が来たのでついていった。 長い廊下を歩き、たどり着いた広間には帝と狐月が座っていた。 昨夜、狐月は宴の後、わたしの部屋には来なかった。 「目立つな、大人しくしていろ」と言われてたのに、みんなの注目を集めてしまい、きっと呆れてしまったんだろう。 昨夜のことが皆に知られているのか、ここに来るまでにたくさんの人に好奇の目で見られ、気持ちは沈んでしまった。 申し訳なくて座っている狐月の顔が見られない。 「一の宮から話しは聞いた。そなたのおかげでわたしは命を失わずにすんだ。礼を言う」 昨夜の窒息事件のことだよね。大事にならなくて本当によかった。 「わたしを助けるために、皆の前でそなたの顔をさらさせてしまうことになって、申し訳なかった」 帝はすまなそうに眉尻を下げた。 わたしが勝手に飛び出したことだから、別に謝らなくていいのに。 「その詫びと言ってはなんだが、そなたを一の宮の妃候補にと思っておるのだが」 「わたしが、妃候補、です、……か?」 狐月の妃候補。 それは……ダメだよ。 わたしは人間だもの。それに生きる世界が違う。おまけに狐月に好かれているわけでもない。 「大変光栄な話でありますが、お断りさせていただいてもよろしいですか?」 丁寧に帝にはお断りをした。 「なぜだ?東宮妃候補ではそなたは不服なのか?」 帝は驚くと同時に困惑している。 「そうではありません。わたしは当たり前のことを、自分にできることをしただけです。見返りを求めてしたわけではないので……」 帝は大きく目をみはった。 「東宮妃候補には相応しい姫君方がいらっしゃると思いますので、わたしのことはお気に掛けずに……」 ふと、狐月を見た。 狐月はわたしを睨んでいた。としか、思えないような表情をしていた。 わたしは更に居心地が悪くなって頭を下げ、そのまま引き留められなかったことをいいことに退出した。 わたしが狐月の妃候補なんて、狐月が嫌に決まってる。 嫌がられてるのに、嫌われてるのにそれじゃ間違ってる。 そう考えたら胸の奥が少し痛くなった。 わたしはさっきの狐月の苦々しげの表情を思い出していた───
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りかりーさん こんにちわ! 孤月はいつの間にか気にいっていた!ということなのでしょうか?! ハイムリックでしたっけ、うまく飛び出てよかった。いつの時代も、高齢者はお餅気を付けなきゃね😅ですよね。 あ、あれいいですよね、薄切りのやつ。どうしてもたべたがる利用者にはあれを勧めていましたね。 私も実はお餅大好きで。でも、お茶碗で例えると恐ろしいことになっちゃうので、ここ数年お正月たべないようにしています。でも、どうしてもたべたくなるときは一切れだけのために、佐藤の、切り餅を買ってきて一年かけて大事にたべてます。あの薄切りはお汁粉や、揚げのなかに入れるとき使うので切り餅は特別に、餅感でたべるとき用~(
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@りかりー:ここは獣帝国。 妖しの九尾の狐は、この国の帝の長子。つまり一の宮で、東宮だった。 名前は狐月。そして、わたしはその彼の大切な宝珠を体に取り込んでしまった。 狐月は絶句した後、わたしをどうしようかと悩んだけど、とりあえずは目の届くところに置くことに決めたようだ。 「不本意だが、宝珠を取り戻すまでだ」 と、言い、少し離れた部屋に案内され、その変わった格好の服をどうにかしろと、十二単を着た獣耳お嬢さんたちに無理矢理に着替えさせられた。 お、重い。なんて重いんだろう。 そして、狐月は仕事へと出かけたらしい。 わたしのそばに座った可愛らしい耳を持った(こっちは猫らしい)侍女さんが教えてくれた。 夕暮れ時になって夕食を食べていると、廊下が騒がしくなり、御簾を突然跳ね上げて狐月が部屋に入ってきた。 「宝珠が俺を呼ぶ」 「え?」 一定距離、離れると宝珠が寂しがるのか狐月を引き寄せてしまうらしく、女性の元へ忍んで行ったところ、胸が騒いでいても立ってもいられなくなったのだという。 わたしがこの世界に来て、心細い思いをしていたから? 宝珠はもしかしてわたしの心と連動してる? 帰りたい、帰れない。帰り方がわからない。心細い、寂しい。 今のわたしに頼れるのは狐月だけだった。 「まあ、東宮さまったら、恋しさのあまり飛んでいらしたのですね」 侍女たちは微笑ましげに見て、「わたくしたち、今夜は下がらせていただきますね。何かありましたらお呼びください」と、引き留める間もなくいなくなってしまった。 宝珠がわたしにあるからだと知らない侍女たちは、狐月が恋人に会いに来たと勘違いしてるらしい。 狐月には悪いけど、顔をみたらほっとした。 わたしが違う世界からきたと知ってくれているから。 悪い男だったら、わたしをどうにかしていただろう。 ご飯を一緒に食べようと誘ったら、目を丸くされた。 それでも拒絶はなくて、それが宝珠の力のせいだとしても一緒にいてくれるのが嬉しかった。 「おまえ、なんだか顔が赤いぞ!?」 気づいた時には、お酒を飲んで記憶を失くしてた。 朝に目覚めたら、「おまえにはもう酒は出さん!」と、隣に横になっていた狐月に嫌そうな顔をされた。 二日連続で、ゲロゲロちゃんだったらしい。 ごめんなさい、狐月。 さすがに三日続けてはなしだから!
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りかりーさん おはよーございます。 狐月と朋実!ですね!! またまた、大好きな異世界ものです(笑) リアル世界で私のリハのPTさんが、施術中に、つい非現実的な用語が出てくるんですよ~(笑) お!この方私の素敵な妄想お付き合いしてくれそうやんけ!とポツポツとリハの間どの程度話が通用するか探っている最中です(笑) ところで、宝珠の指輪いいな。 赤い糸で結ばれてる糸が見えたり、指輪で運命の結び付きほんとに、見えたらいいのに。。。 と思っているのはわたしだけでしょうか。 りかりーさん、素敵なお話ありがとうございます。続き楽しみにしてますね
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@りかりー:続き 「昨日の夜、夢を見て……」 「夢?それはどんな夢なんだ?」 口ごもったわたしに空兄ちゃんが席について心配そうに言った。 「眠ってたらキスされた夢」 告げた途端に3人とも飲んでいたコーヒーを吹き出した。 「なっ!」 慌てるお兄ちゃんたち。 「そ、それはすごい夢だな。で、相手は?」 陸兄ちゃんが唾を飲み込む。 わたしは首を横に振った。 「わからない」 「それは、夢だろ?夢だものな。うん、夢だ、な、海」 「………ああ」 空兄ちゃんが海兄ちゃんに同意を求め、海兄ちゃんはむすっとして答えた。 「それって、気になる人がいるからそんな夢見るんじゃねえのか?」 突然、陸兄ちゃんが真剣な表情をしてわたしを見た。 「俺がその相手だったら嬉しいんだけど?」 え?よく分からない。どういう意味? 「陸!それ以上はよせ!」 空兄ちゃんが止めるも止まらない。 「本当の兄妹じゃないってはじめから知ってて、今さら妹になんか見れるかよ。空兄も俺もずっと───」 その瞬間、鈍いわたしでも知ってしまった。 陸兄ちゃんがわたしのことを憎からず想ってるってことを。 そして、空兄ちゃんも。 じゃあ、昨夜のキスは夢じゃなくて、現実? キスは空兄ちゃん?陸兄ちゃん?だったの? 海兄ちゃんじゃなくて? 「俺たちは朋実のことを大切に想ってる。でもそれは押し付けじゃない。おまえはおまえの恋をしていい。……昨日の夜の相手は俺だ」 空、お兄ちゃん……? 全員が固まった。 『あのキスは俺だよ』 お弁当に詰めかけていた卵焼きが床に落ちた─── 後編へ続く
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りかりーさん おはよーございます! すごい急展開ー!空兄、自ら言いました! ん?でも、朋ちゃんは海兄であってほしかった?感じです? 今後の展開 紆余曲折あるのでしょうか? 朋実の気持ちは誰が好きなのか。 (たまに、いろんな土地の訛り?なんちゃってが、出る私です。笑) 千葉弁は福島とかの訛りにちかいのか、ズーズー弁なんていったりしますが、近所の農家のおじちゃん達としゃべるってるといつの間にかつられておんなじようなしゃべりかたになっていましたね。だべ。って語尾が多かったかな。 余談でした。。、 雪かき大変ですが、腰痛めないよう、そして、ホントに遭難しないようにしてくださいね。 どんなに大変かは
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はじめてコメント書きます。 毎日更新の時間が楽しみで楽しみで。 それが終わってしまいました。閻魔ちゃんや篁さんとのやり取りも楽しかったのですが、先生との掛け合いが絶妙でしたね。 お祖父様とのかかわりや、先生とのその後が、読みたいです。ぜひその機会を与えてくださいませ!
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@りかりー:カメキチドットコムさん、こんばんは! 毎日たくさんのお星さまありがとうございます(*´ω`*) お礼にミニ話を一番にプレゼントφ(゜゜)ノ゜ いつも本当に感謝です! 黒豹の恋(後編) 転入してからしばらくして。 廊下を歩いてたら、「ちょっと待て。おまえ、強い気配がしてる」と、有王先輩に顔を覗き込まれた。 「この気配、あやかしに取り憑かれているのか。かなり、ヤバそうだな。すぐに祓わないと……これを見ろ」 有無を言わせず先輩の出した紙切れを見せられた瞬間、体に力が入らなくなって意識が途切れた。 ※※※ 気がつくと、大きな屋敷の庭に座らされ、有王先輩が護摩を焚き呪を唱えていた。 「ここは……?」 「俺の家だ。いいか、見てろ。おまえに憑いているモノを引き摺り出す」 そう言って、唱えた呪の炎の中から現れたのは、漆黒のしなやかな体を持つ獣だった。 護摩焚きの前に、悶え苦しみ転がり出る。 その姿が、転がりながら黒豹へ、お兄ちゃんの姿へと変わってく。 「見ろ、正体はあやかしだ」 有王先輩に現実を突きつけられ、驚きでお兄ちゃんが伸ばした手をつかむことができなかった。 そして、我に返った時には、黒い獣もお兄ちゃんの姿も消えて、ひとりぼっちに戻っていた。 「これでいい。あやかしは消えた」 「そんな……」 ※※※ あれから、夢に見るのは、会いたくてたまらない人のこと。 お兄ちゃんだった人は、あのあやかしは、本当に消えてしまったの? 月のない夜、ぼんやりと座り込んでいたら、窓辺に一瞬だけ黒い獣の姿が見えた。 「待って!」 あやかしでもかまわない。お兄ちゃんでなくてもいい。 わたしの願いを叶えてくれたのは、あなただから。 「置いて行かないで!わたしも連れてって!」 背を向けた黒豹にしがみついた。 「……きっと後悔する、それでも?」 絶対に後悔しない。 「一緒に生きていきたいのは、あなただとわかったから」 「……朋実、我についてくるならもう逃がしてやれない。それでも?」 「それでもいい。どこへでも連れてって」 黒い獣から人の姿になってわたしを抱き締めた。 「ああ、どこまでも一緒に行こう」 完
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りかりーさん おはよーございます 黒豹、とり憑いてたんですね。。 どんなに祓っても引かれ逢う魂はめぐり逢っちゃうんでしょうね。 最近 犬夜叉の、続編を、テレビでやっていて子供の頃観てたなぁと、ついつい続編みてますが、大人になって観ていると感じ方が変わってきてるのに気がつきました。 なので、それはそれで楽しく観ていますけどね。(笑) なんだか憂鬱な感じだった今朝がキラキラしてきました! いつも絶妙なタイミングでありがたくおもってます。 寒さにまけず!コロナに負けず頑張っていきましょう! 有難うございます-! ではいってきます!
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@りかりー:続き 「朋実、起きろ。起きないなら襲うぞ」 …………? 目が覚めて、ぼんやりしてまだ夢を見ている気がした。 ベッドの上で不敵な笑顔で覆い被さっているのは、ふたつ年上のお兄ちゃん。 「朝メシ冷めるだろ。それともこのまま俺に襲われるか?」 お兄ちゃんの瞳が妖しく光る。 あたふたと起き上がろうとして、ふわっと横抱きにされた。 「つかまってろ」 慌ててお兄ちゃんの首にしがみついた。 朝ごはんをふたりで食べ学校へ。 車から降りると周りにいた女子がお兄ちゃんを見て黄色い声があがる。 それを無視してわたしの手を引いて教室まできた。 「───」 ザアッっと風が吹いた。 お兄ちゃんがなんて言ったのか風に遮られよく聞こえなかった。 帰りにクラスの男子が青い顔で話しかけてきた。 「あんたの兄、アレは人間じゃな、」 「俺がなんだって?」 声に振り返るとお兄ちゃんが迎えに来てて、ガタガタと震え話の途中でいなくなってた。 「さあ、帰るぞ」 手を引いてくれるお兄ちゃんが何かを呟いてフッと笑った。 次の日、わたしに話しかけてきた男子は休んでいた。やっぱり昨日は具合が悪かったんだ。そう思った─── ※※※ 月のない夜。 「ひとりは寂しい。ひとりは悲しい。 心が凍えて苦しい……誰か、助けて……」 夢だと知ってるのに涙がこぼれる。 張り裂けそうな心は震える手足を抑えられなかった。 ふわっと、頭に温かい手が触れた。 その手は背中からすべてを包む。 「おまえには俺がいる」 おまえはひとりじゃないと、囁かれて見ていた悪夢が消えてく。 「だから……泣くな」 漆黒の髪、金色の瞳が頬に触れて揺れる。 泣きたいほど優しくてお兄ちゃんの手を握り返した。 「ずっと、……そばにいて」 「ああ、絶対に離れない」 額に優しいキスが降ってくる。 わたしにはその手が唯一だから……だからどこにも行かないで。 すべてを失うのは一度だけでいい。 二度と大切なものを失いたくない…… 「……助けてくれたあの時から、我の心はおまえのものだ」 切なく聞こえた声にゆっくりと目蓋が閉じてく。 「そして……おまえのその身も心も我のものだ。誰にも渡さない───」 眠りに落ちる瞬間に見えたもの。 それは、漆黒のしなやかな体と尾でわたしを包む温かな獣だった─── 後編へつづく
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りかりーさん こんばんわ。 わたしも漆黒の添い寝してほしいですー 夢に出てこないかなぁ。 朋実がお兄ちゃんを大好きなのはもちろんだけど、お兄ちゃんも、大好きなら確実に結ばれてほしいんだけど、妄想屋としては簡単にはくっつけないぞ~っておもっちゃいますね~ ふふふ お話読み終えて 獣人も いいなぁ。。。(笑)って 思い始めたら 神に近い存在感。 なんかそんな感覚的ものいいですけど、 リアルに存在しないのかなぁ。。 ばったり出くわしたらどうしましょうね。今回はちがう方向性の妄想も発生中(笑) ワクワク三倍返し中です~(笑)
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@りかりー:2枚目です。 どうでしょうか? 感謝を込めて一番に送ります(*´∇`*) 『龍神さまの溺愛』続き ※※※ そっと目を開けると、柔らかくて温かい光が全身を包んでいた。 気づくと背中の痛みもいつの間にか消えていた。 「龍神、さま……?」 九尾の狐も鬼の頭領、そして孝太も。 みんながわたしの顔を覗き込んでいた。 「遅いぞ。やっと来たか」 龍神さまの元に戻ってこれた。 みんなのいるところへと帰ってこれた。 「ただいま、……龍神さま。みんな」 泣きたいほど嬉しくて龍神さま、みんなを抱き締めた。 わたしの命を繋いでくれたみんなの思いが体の中で温かく光ってる。 「……龍神さま、少し苦しいです。そんなに強く抱き締めなくても」 わたしの龍神さまは力が強い。 「我慢しろ、……もう少しだけだ」 掠れた声。涙声だ。 本当はわかってる。 龍神さまもみんなも無茶なほどの力を使ってわたしを助けてくれたってこと。 それだけ龍神さまはわたしを失いたくないと思ってくれたってこと。 不器用な龍神さまが誰よりも愛しすぎる。 「さてと、俺は彼女に会いに行ってこようかな。龍を見てたらなんだか悔しくなった」 「え?」 「俺も嫁さんを探しに行こ。どこにいるのかな、俺のマイハニーは。龍、じゃあな」 「えっ?えっ?」 「おっと、孝太も来い。俺がいい女を紹介してやるから」 「えっ?えっ?えっ?」 突然、孝太を引きずるようにしてあやかしたちの姿は消えて行った。 残されたのはわたしたちふたり。 龍神さまはゆっくりと顔をあげてわたしを見つめた。 琥珀の目がとてもきれい。 「……おまえを誰にも渡したくない、朋実が、好きだ」 その瞳にわたしが映ってる。 「死にかけた俺を救ってくれたあの時からずっと。……もう、待てない」 触れるくちびる。 甘く約束の時を結ぶ。 「今夜、俺の花嫁になってくれるか?」 真っ直ぐに伝えられた心に、わたしは微笑んで頷いた。 「大好きです、龍神さま」 【完】
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りかりーさん! おはよーございます。 おまちしておりました!!今職場でデスクに着くなり爆笑よんでおります! だって、まちきらなかったからぁ。。。(笑) うわーうわー!!ってはしゃぎたくなるような展開 龍神様がんばった!もちろんまわりのさぽーとあってだろうけども、命がけな救命ですよね。愛しい人が瀕死を越えた状態で、命を引き戻せるならそんな選択肢人間にはできないけど、だれかにすがることができるなら、悪魔ともとりひきをしてもいいとおもってしまうかも。 なんてお話もあったりなかったり、ラジバンダリ~(笑) というところで、社長がきてしまいましたので仕事に戻ります~ りかりーさん ホントにありが
@りかりー:カメキチドットコムさん、毎日応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼント(*´∇`*) 「朋実っ!!」 崩れるように倒れたわたしを龍神さまが抱え叫んだ。 何が、起こったの? 振り向くと幼馴染みの孝太の手には血の付いた太刀が握られていた。 顔を上げた孝太は焦点の合わない目で、太刀の先を見る。 次の瞬間に、孝太の口から黒い靄が吐き出され、その黒い靄は膨らみ巨大な蛇になった。 「邪神かっ!?」 「龍神になれず邪神に墜ちた蛇め!」 わたしを抱えた龍神さまの手が真っ赤に染まって、命よりも大切にしていた珠が流れてく。 ああ、わたし死ぬのかな。 龍神さまの体が震えてる。それが答えだとわかった。 「待ってろ!絶対に助けてやる!」 九尾の狐が叫び元の姿に戻り毛を逆立てて黒蛇に躍り掛かる。鬼は長い爪で蛇の目を切り裂いた。 孝太は蛇が抜け出ると我に返った。 「俺は、なんてことを!」 「孝太は悪く、ないよ……」 蛇邪神に憑かれただけだもの。 微笑むと口から熱いものが滴った。 「助けて、やる!」 龍神さまの震える声に、 わたしは最期に龍神さまの頬にくちびるを寄せた。 力を失くしてくわたしを龍神さまが震えながら抱き締めてくれた。 静かに目を閉じ、龍珠が龍神さまの手に戻ってく。 お返ししますね、龍神さま─── ※※※ 絶望に打ちひしがれる。 失ったものは魂の片割れ。もう二度とこの手には戻らない。 天を仰いで魂の片割れを手に抱き上げると空へと舞い上がる。 『天よ、叫べ!』 青かった空が一瞬にして雨雲に覆われ雷が落ちる。風が吹き荒れ、雨も雹も地を叩く。 あの心優しい娘に神もあやかしも救われた。 その笑顔に、その小さな手に心が救われた。 それを一瞬で失った。 バキバキドドーンッ 天の怒りと悲しみが黒蛇を貫いて、真っ黒に焦げた黒蛇は粉々になり吹き飛んだ。 龍神に残されたのは、魂を失った片割れの身体だけ。龍神は手の中の娘に頬擦りし、大粒の涙を溢した。 二度と龍の珠は命を繋がない。 それでも龍神は奇跡を信じて龍珠を娘の胸元に置いた。 「俺の尾を分けてやる。必ず助ける!」 「もちろん俺の頭の角もやろう。神力と妖力を合わせればどうにかなるかもしれない!」 「俺だってこいつのためなら!」 皆が龍珠に手を翳す。 奇跡が起こることを信じて…… 2枚目につづく
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りかりーさん おはよーございます。 続きありがとうございます~✴️ まってましたぁ! 命が。。。 みんなの願い奇跡が起きますように!! またまた続きがきになってたまりませんよ。(笑) このご時世か奇跡とか、非現実的ななにかを自分でも期待しているところがあります。 なんとか奇跡起きてほしいな。 りかりーさんや、親しい方々はご無事でしょうか。 なんとか、穏やかな日常が取り戻せます用に。 いつもりかりーさんにはやすらぎと勇気をもらっていて。、 ホントにありがとうございます では行ってきますね!
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@りかりー:カメキチドットコムさん、いつも応援ありがとうございます!とっても嬉しいです。 お礼にミニ話を一番にプレゼント(*´ω`*) 『龍神さまの溺愛』 あやかしや神様が視えるわたしが拾ってきたのは、人間の開発によって住み処となる川を埋められ弱っていた龍神さまでした。 おばあちゃん家の裏庭に続く、湧き水の出る小さな名もない川にぐったりした龍神さまを放したのが十年前。 そして、現在は─── 「俺の嫁にそれ以上近づくな。いくら幼馴染みと言えど、……おい、わざとくっつくなっ!」 龍神さまは大変ヤキモチ妬きである。 幼馴染みの「視える」孝太と一緒にいるだけで、大空を飛んできては離れろと風に身を泳がせ威嚇している。 孝太とはただの幼馴染みなのに。 龍神さまはわたしが車の事故に遭った時に、大切な龍珠を手離してまで命を助けてくれた。 その龍珠はなんとわたしの体の中にある。 そんなこんなで、龍神さまはわたしから目が離せないらしい。 お昼、学校の中庭で空を見上げてたら、龍神さまが人の姿をして現れた。 白衣を着て見目麗しすぎる教師に。……ほう。 「さっき階段で派手にコケてたな。その傷か」 擦りむいたその手を龍神さまがつかむと口元に持ってく。 傷を直してくれてただけなのに顔が熱くなる。 だけど、次の瞬間に、 「妖狐の……九尾の狐の気配がする」 振り向くと同時に拳を突き合わせたのは、白い九本の尾を持つ妖狐の化けた先生だった。 「残念。龍神を倒せば、こいつは俺のものになるのにな」 「誰がやるか。神たる俺の花嫁だぞ」 そこにもうひとり。 「俺を忘れてもらったら困るな。おまえは俺を選ぶだろ?」 あやかしの鬼、それも次期鬼の頭領になる鬼。 後ろからぐいっと顎を引かれて顔を近づけられた。 キスされそうになって、龍神さまは慌ててわたしを懐に閉じ込める。 「触るな」 美形すぎるあやかしふたりを琥珀の瞳で睨む。 龍神さまは龍珠がわたしの体の中にあるからそれが愛情だと勘違いしているだけ。 龍神さまを失いたくないわたしは龍珠を返すと言えないまま…… 「いつになったらおまえは俺に心をくれる?いつまで待てばいい?」 龍神さまの切ない声音にわたしもせつなくなる。 と、龍神さまの顔を見上げた瞬間。 ドスッ、 背中に衝撃を受け焼けつく痛みが襲った。 「朋実っ!」 後編へ続く
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りかりーさん おはよーございます。 コロナで世界が震えていますが、 負けずにがんばれ!みんな!ですね。 お話、気になるとこでとまっちまってます! きになってしかたないですよぉ。。。(笑) 朋実が!どうなっちゃったんだぁーーー どうなったんです?(笑) もう、ワクワクハラハラです。 醍醐味ですね! いつもホントにありがとう! りかりーさん、大好きです! さむくなってきましたね、お身体ご自愛くださいね!
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@りかりー:2枚目 夜、眠る時は鬼の面を枕元に置いている。 寝入ってすぐに部屋に誰かが入って来た気配を感じて目を覚ました。 「誰……?」 薄明かりの中で銀の瞳がわたしを見ていた。 その視線に気づいて慌てて鬼の面を被った。 「顔を隠すな」 夜叉の指がわたしの頬に触れた。 「俺は素顔のおまえを見ていたい」 夜叉はそう言って鬼の面を外した。 夜叉に素顔をみられて顔が熱くなる。 そして、わたしは鬼の面をつけるのをやめた。 それから、半月ほど経った夜。 ガサッ 庭の方から物音がして、 「夜叉……?」 夜叉が遊びに来たのかと思って声を掛けた。 夜叉は昼も夜も関係なく遊びに来るからきっとそうだと思って……けれど。 バキバキッ 目の前で雨戸が大きな何かの爪で引き裂かれて、太い腕が戸を突き破った。 「きゃあっ」 「ウマソウなニオイがスル。クイタイ……」 赤い目をして耳まで裂けた口。 その口からはよだれが滴っている。 頭に角が二本ある大きな体の鬼だった。 「オマエ、クイタイ」 鋭い爪が伸びて喰われそうになった時、 「夜叉っ!!」 思わず叫んでた。 同じ喰われるなら夜叉がいい。他の鬼なんてイヤ! 夜叉はひとりぼっちのわたしと話をしてくれた。一緒に庭の花や木を眺め、時には屋敷から連れ出しては遊びに連れていってくれた。 わたしに笑うことを教えてくれた鬼。そうやって笑ってくれたらそれでいいと言ってくれた鬼。 「オニヨビをクラエバ、オレはモットツヨクナレル」 鬼の爪の先が髪に触れた。その時。 ザシュッ 目の前に伸びた鬼の腕が吹っ飛んだ。 腕のもがれた鬼がのたうち回って床に転がった。 「誰が俺のものに触れていいと言った!この女は俺の獲物だぞ!」 青みがかった銀の瞳が怒りに染まってる。 「ヒッ、タ、タスケテくれ」 助けを乞う鬼の首が跳んだ。 鬼の体は黒い霧になるとそのまま霧散した。 「……夜叉」 「怖かったな……遅くなった」 もう少しで体を引き千切られ喰われそうだった。震えが止まらない。 夜叉の腕が優しくて涙が溢れてくる。 夜叉は人ではない。 だけどそれでもいいと思った。 夜叉は震えが止まるまでずっと腕の中に居させてくれた。 その優しさが今のわたしのすべてだった─── 3枚目へつづく
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りかりーさん おはよーございます!お返事おそくなってしまってすみません! お話のなかの朋実ちゃんも、怪我したりとありますけど、 我が家の朋実が 先月 手に怪我をしてしまい いろいろ介助したりなんだかんだバタバタしております。 掌側の小指の下腹っていうのかな、斜めに業務用ラップの、刃の部分でざっくりやってしまって、外見の傷より重症のようで神経までいっちゃってるとのこと。激痛の部分と神経が、断絶されてしまった部分と混雑していて思う通り動かせなくて大変な様子です。 辛さは本人じゃないとわからないですよね、こればっかりは。 夜叉とは!思い出しますね、犬夜叉! 好きだったなー。かごめちゃんと、おにー
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@りかりー:続き わたしを守るように唸り牙をむく銀の狼に芝くんは、 「来たな」 口の端を上げると、突然、印を結び呪を紡ぎ出した。 胸元から札を取り出して銀の狼に投げつけ、それは火の塊になって狼を襲った。 狼はそこから動かない。 そして気づいた。動けば火の塊はわたしに当たるかもしれない。だから避けないって。 「避けて!」 焦げた匂いがした。 芝くんは次の札で風の渦をぶつけてかまいたちで狼の皮膚を切り裂いた。 血が……足元にぽたりと落ちた。 わたしは硝子を叩いて叫んだ。 「やめて!!」 叫んだ瞬間に芝くんの張った小刀の結界が音を立てて砕けた。 「なっ!?」 驚き目を剥いた芝くんに、銀の狼はわたしの襟を噛むと大きく飛躍して縁側まで跳んだ。 わたしをそこに置くと、銀の狼は一気に芝くんの喉元に噛みついた。 寸前に出されたのは、光る刀身。 力は狼の方が上、狼の鋭い爪が芝くんの肩にくい込んでいく。 くっ、 「縛!!」 芝くんの放った光の呪に銀狼の動きが止まった。 それでも抗う銀の狼から電気が迸ってバチバチと音を立てる。 銀の狼も芝くんも傷だらけになってた。 「もうやめて、お願い!」 駆け寄ったわたしに、銀狼はよろよろと立ち上がり口から血を吐きながらも人間の言葉を紡いだ。 「……ずっとずっと見守ってきたんだ。……朋実は誰にも渡さない!」 銀の狼はわたしを見つめた。 「俺はおまえが小さな頃からずっと……」 「ふざけるな!人間を喰らう妖しのくせに!!」 芝くんが立ち上がって叫んだ。 指で空中に呪を書き光の矢を生み出し銀の狼へと放った。 最後の一撃。 その矢を狼が受ける寸前、わたしは銀の狼の胸元へと飛び付いた。 グシュッ 光が弾ける音がした瞬間、背中が火が着いたように熱くなった。 腕の力が抜けてく。喉の奥から苦いものが込み上げてくる。 「どう、して」 「……いつだって、わたしを守ってくれてたの」 幼くしてお父さんお母さんを失くした時、夜になると朝までそばにいてくれた。 近所のお兄さんに連れていかれそうになった時も現れて守ってくれた。 階段から落ちそうになった時、 海で溺れかけた時、 そして、今。 「……お兄ちゃん、なんでしょう?」 続く
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りかりーさん!おはようございます。 芝くん陰陽師とは!これは大好物の展開ですよ?! そして朋実の、大好きなお兄ちゃんは狼で、妖で。。 大好きすぎる展開に待ちきれずに職場でひらいてしまいました。爆笑 お兄ちゃんかなぁという予想以上すぎる大好きな陰陽師の展開は予想を、はるかに越えていて。 きっと予想以上の何かがあるとはおもっていたんですけどね、こういう形とは! ひれ伏すほどに恐れ入りました! だからりかりーさん大好き!笑 仕事中なのに、唸っちゃって、にやついてます。爆笑 社長が、遅く来る予定なので待ちきれずに。にやにや。笑 今日は頭痛に襲われていますが、陰陽師対お兄ちゃん狼のおかげで、いい
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@りかりー:続き 目が覚めると狼の姿はなかった。 幻?幻覚? 部屋には優しかった狼の陽だまりの微かな香り温もりが残ってる。 「もうすぐ朋実の誕生日だな。何か欲しいものはないか?高価なものは買ってやれないけどな」 お兄ちゃんと朝のごはん。 いつぶりだろう?優しいお兄ちゃんが戻ってきてくれたみたいでとても嬉しかった。 「欲しいものはないよ。そばでお兄ちゃんが笑っててくれるんなら何にもいらない」 欲しいものはひとつだけ。 お兄ちゃんとふたり穏やかに過ごしていきたい。 「欲がないな」 お兄ちゃんが笑う。こんなふうに笑ってくれるなら何も。 ごはんを食べ終わると車で学校まで乗せてってくれた。 車を降りると、後ろから声を掛けられた。 この声は…… 「……芝くん」 昨日キスされた。一瞬で体が動かなくなる。 「妹に何か用か?」 お兄ちゃんの眼鏡の奥の眼差しが凍った。 「俺の女を迎えに来て何が悪い」 「俺の……女?」 だめ、それ以上言わないで! 眉を寄せるお兄ちゃんの前で、芝くんはわたしの肩を引き寄せた。 違う。わたしは芝くんと何も。 ハッとした。 そうだ見られてた。お兄ちゃんに…… わたしはお兄ちゃんを振り返る勇気がなかった。俯いたままその場を後にした。 その日の夕方。 お兄ちゃんと夕食を食べながら、 「安倍 芝だったな。あのガ、……あの男はおまえの彼氏か?」 お兄ちゃんの言葉に心臓が跳ねた。 「彼氏じゃ、ない」 「……そうか」 キスされたのに気づいてるのにお兄ちゃんは何も言わなかった。 わたしもどう言っていいのかわからなくて箸を置いた。 その夜、締めたはずの窓が風に開いていたのに気づくと、優しい香りがしてそばに狼が立っていた。 何故か怖くない。美しい毛並みに顔を埋めると包み返してくれた。 その次の夜も狼は部屋にきた。 頬を優しく舐めてわたしの体を包むように丸くなる。わたしが寝入ると夜明け前には戻ってく。目が覚めた時にはいない不思議な狼。 そんな夜が続いて、わたしの誕生日が明日に迫った時、 「今夜はこいつを家に帰さないから。いいよな?センセ?」 芝くんは挑戦的な目でお兄ちゃんの前に立つとそう宣言したのだった。 うそっ!! 後編へ続く
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りかりーさん こんばんわ! 琥珀先生と、芝くんか。。。 芝くんの強引さで朋実が引きずられてしまいそうですね苦笑 でも! お兄ちゃんが、血の繋がりのない兄妹と知っている朋実は、お兄ちゃんが好き?ブラコンの域を出ているかも知れない。もしお兄ちゃんがこの寄り添ってくれている狼ならいいなぁ!と思ってしまった。。。 だが、しかし、 芝くんだったら??? うふふ。妄想が、膨らみますな。 三人目!登場人物三人目?! なんてこともあったりして?! なんて妄想も?!! 今日は切り口満載です。 10年乗ってきた私の愛車を手放したばかりで、新しい子になって、 でも気持ちを置いてこれずに新しい車を、運転しな
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@りかりー:続き そう言って、起き上がると高ちゃんを引き剥がしてわたしを引き寄せた。 いつも前髪と眼鏡で隠していた顔がすぐ目の前にある。 幼い頃から変わらない香りが伝えてくれる。 記憶の奥底にずっとあった香りを、石段から落ちた祭りの夜にはっきりと思い出したことも。 このまま失ってしまうかもしれないところまできて思い知った。 みんなとの関係が壊れてしまったとしても失いたくないのは、 ───征太郎 あなただと。 「もう我慢しない。たとえ高弘にだってこいつはやれない」 きつく抱き締められて征太郎のシャツを震える手で握った。 「やっと起きたと思ったら、いきなり告りやがって。……初めからわかってたんだよ。征太郎の気持ちは」 高ちゃんは小さなため息を吐いた。 「何年幼なじみやってると思ってるんだ?ふたりが想い合っていることぐらい気づいてたさ。だけどいつまで経っても進展しない。……そうしてるうち、俺の、俺たちの気持ちだけでもわかれよって、な」 わたしは征太郎ばかり見てて高ちゃんの気持ちにもみんなの気持ちにも気づけなかった。 「高ちゃん……」 「そんな表情すんな。ちゃんとフラれて今度こそさっぱりした。だからって幼なじみの絆が消えるなんて思うなよ。俺たちは死ぬまで離れねえからな」 そう言って、高ちゃんは背中を向けて病室から出ていった。 「……高弘の言ってたそれって、俺のことを好きだってこと?」 「ちが、」 ううん、違わない。 もう後悔したくない。失ってしまうと凍えた時に素直になろうと誓ったから。 その想いを込めて、目を閉じた。 少し身動ぎした征太郎が息を飲んだ気配がして、やがてくちびるに熱いものが触れ角度を変えて甘く息をとめた。 「……俺は、ずっとおまえが幸せになれるんなら高弘に託せるって思ってた。だけど違った。夢でも高弘の腕の中にいたおまえを見た時、その宣言を聞いた時、ぶちギレた」 抱き締められる腕に力がこもる。 苦しいほどの強さに小さく頷いた。 「……わたしの好きなのは、征太郎だけだよ」 そう告げた瞬間に、目の前が反転してベッドに押し倒されてた。 「俺はもう我慢しないって、さっき言ったよ」 征太郎は顔を熱くしたわたしを見て、 「やめてって言っても、やめてやらないからな」 楽しそうに嬉しそうに笑ったのだった。 完
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りかりーさん!こんばんわ! 征太郎。。。やっと言えたね。 朋実も、きがついていたのか。 怪我が、致命傷にならなくてよかった。気持ちにきがついたものの、相手が、同じ気持ちでいてくれる奇跡。。 結ばれてよかったぁ。。。 征太郎で、しっくり来ました。 ありがとうございました! それぞれ四パターンあるとしたら。 高くんは、少しおもい描けるけど、他の二人は描けないなぁ。と、やつぱりー征太郎くん気持ちよく腑におちた。 素敵なお話ありがとうございました! りかりーさん 暑い日が続いてます。 コロナや、熱中症気をつけてお過ごしくださいね。
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@りかりー:つづき わたしのロッカーそばに高ちゃんが立っていたのに気づいたのは偶然だった。 高ちゃんはロッカーのイタズラされたゴミをそっと取り除いて、蓋を閉めると何事もなかったように去って行った。 わたしの知らないところでこうして守られていたことに初めて気づいた。 そのすぐ後だった。 東棟の隅で拳ちゃんが女の子たちといるのを見かけて、立ち聞きするつもりじゃなかったけど、わたしの名前が聞こえて足を止めた。 わたしのロッカーにイタズラしてたのは彼女たちらしくて、拳ちゃんは拳を壁に叩きつけて二度とすんな!って迫力だった。 去っていく拳ちゃんの背中に、こんなにも守られていたのに気づこうともしなかったことを思いしらされた。 『過去の人よりも、現在のみんなを見てほしい』 征太郎の言葉が思い出される放課後。 生物室の戸を開けようとしたら、直人が誰かと話してるのが隙間から見えた。 「隠し撮りなんて趣味悪いことすんな。今すぐ消せよ」 直人が取り上げたスマホが戸口へと転がってきて、見えたのは水泳の授業の水着の画像。 それもわたしのクラスの…… 直人もこんな風に守ってくれてたんだ。 胸がいっぱいになるわたしに、後ろにいた征太郎は頷いてくれた。 その穏やかな眼差しに、みんながどんなに素敵になったのか改めて知って、みんなの想いに誠実に応えていこうって思えた。 そして、数日が過ぎて。 八幡さまの宵宮に浴衣姿で出掛けたわたしたちを、周りのみんなが振り返った。 屋台や出店が立ち並ぶ中で、高ちゃんや拳ちゃんの凛々しさや、直人の柔らかい笑顔にみんなが見惚れてた。 大好きなみんなと、灯籠に照らされた不揃いな石段を登ってく。 「おい、そんなに急ぐなって。神様は逃げねえし」 高ちゃんが笑う。 だって、もう獅子舞いの笛や太鼓、鈴の音が聞こえてる。 走って石段を降りてきた子供たちが歓声を上げて脇を通りすぎる一瞬、どん、と衝撃が来て体が後ろに傾いだ。 え? ぶつかった子供と一緒に空中に浮いた。 「朋実ッ!!」 スローモーション。 誰かがわたしの名を叫んで、落ちていくわたしを頭から包んでくれた。 この腕を知ってる。 そして落ちてく中、あの時のように朱が散った。 こんなにも大切に守られてたんだ。 ケガをしてもわたしを庇うほど…… そして、意識が投げ出された───
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りかりーさん こんばんわ! ( *´艸`)嬉しいです。ありがとうございます! それにしても、誰だろう。。。は征太郎君な気がしてにならないんですが、みんな良い奴らすぎて。苦笑 朋実はもはや、ヒーローを、探すより 好きな男の子に気がついてほしい。 征太郎君の言う通り今を見るべきなのだ。選びきれないというのはなんか、違う気がしますね。 もう気がついているんだろう。。。私なら!○君。笑 朋実みんなわかってくれるから勇気を出して!また、自分の世界に入っておりますが、幸せなひとときですね。。。 もう少し妄想しちゃおうかなぁ。。。笑
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@りかりー:文字 つづき 「やっぱり川の水は冷たいよな」 声にハッとして振り向くと、高ちゃんが濡れたYシャツを脱いで絞ってた。その脇腹には何針か縫った傷痕が。 高ちゃんにも傷がある…… その後ろにも同じようにYシャツを脱いでた拳ちゃんの腕にも縫い傷。 そして、イケメン直人には手の甲に傷痕が。 「……どうした?」 高ちゃんの怪訝そうな声にハッとして征四郎から借りた上着を握りしめた。 今、何かを思い出しかけた…… なんだろう?胸がキュンとなるような、切ないような何かに包まれた。 だけどすぐに思い出しかけたものは吹いた風に消えてった。 「川の水でずぶ濡れになっちゃったね。ジャージに早く着替えないと風邪ひいちゃう」 高ちゃんは横を通りすぎようとしたわたしの腕をつかんだ。 「それ、征四郎の上着だろ?俺のを貸してやるから、脱げ」 「な、なんで?」 「好きな女が他の男の上着を羽織ってるのを見て面白いわけない。いつまでも幼なじみのままなんて俺は嫌だ。いい加減に気づけよ。俺はおまえが好きなんだ」 え?……高、ちゃん? 高ちゃんを見上げる。 驚いた。 高ちゃんはいつだって女の子に囲まれて、それなりに付き合ってたはずだったから。 「頼むから俺を見ろよ」 腕の力が強くなる。 征四郎の上着を脱げってそう目が言ってた。 「高弘、抜け駆けなしって約束だったろが。おまえがその気なら俺だって考えがあるからな」 「なんだよ、みんなして。だったら僕だって遠慮しない」 クールで武道派の拳ちゃんに、イケメンで騒がれてる直人。ふたりも近寄ってきた。 「もうわかったよな?俺たちはおまえが欲しい。だからもう遠慮はしない」 衝撃の告白にわたしは頭の中が真っ白になった───
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りかりーさん!こんにちわ! ありがとうございます! 大好物ですー!!いやいや、どっきどきですなぁ。。。嬉 なんかこれで(完)でもいいです! 妄想果てしなくできそうだもんー!! でも! 誰なんでしょう?ヒーローは?! やっぱりしりたいです。。。。 りかりーさん 昼過ぎの眠気を今日はなんとかやりすごせそうです。 いつもホントにありがとう! 大好きです!!( *´艸`)
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