村木志乃介

言葉は不思議ですね
方言。それは耳に馴染みのない人にとって、異国の言葉に触れるようなものだと思います。その方言を活かして交友関係を築く人もいれば、逆に言葉の違いにより、しゃべれなくなる人もいます。現実にありそうな話にとても共感が持てました。しかし、そうした珍しい方言も次第に慣れてくると、今度は互いに違和感のようなものを感じてくるのではないでしょうか。偏見かもしれませんが、方言にはその土地の人間であることを証明するなにかが存在していると思います。だから実家に戻ったとき、育った環境の方言に囲まれると、なんとも言えない、ホッとした気持ちになるのだと思います。 同じ日本でも住む所で違う、そうした方言に、桜井さんはまたもやとてもユニークな発想で素敵な作品を創られたと感心しております。さすがですね。 同じ出雲出身の千代子ちゃんと元太くんが悩みを抱えながらも、それを乗り越え、高校生活を送る姿は爽やかで読後感がとてもよかったです。 私も学生時代、バリバリ方言を使っていて、周りからなんて言ってるかわからないと言われていた時期があるのでとても面白かったです。 いつも素敵な作品をありがとうございます。
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いつもありがとうございます! 異国の言葉に触れる、まさにおっしゃる通りです。世界中の言葉を知っているわけではないですが、日本は特に、まったく言葉が通じないこともありますよね。 そのうえ、同じ地域にいても高齢者と若者では違いますし、両親で使う方言が違うこともあります。 『その土地の人間であることを証明するなにか』、それもまさに。というか、それ……言いたかったです(笑) 今、すごく心が晴れ渡っています。うまく言葉にできなかったんですよ。 作中で祖母が都会から嫁いで来た際、冷たい印象をもたれていた、と書いていたのですが、その理由を掘り下げて、言葉や人だけではなく、その土地、風土、文化も大事にするこ
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