佐倉さく

良い事ばかり、その無理の行方
毎日、今日あった良いことの日記を書こう。 昔、先生にそうアドバイスされた事があります。 その日に起きた良いことだけ。 そうやって書き留めておけば、あとで振り返って読んだときに、その毎日を素晴らしい日々として振り返ることが出来る。  私は、最初すごく素敵だと思い、チャレンジしてみようと思いましたが、すぐに挫折してしまいました。  多分、私はどこが良い子ぶりたい気持ちが強いのです。別に、先生や親、そういったものでなくても。自身に嘘をついても言われたことは守りたい。  でも、嫌なことがあった日。  本当に嫌な事があったとき。その苦しみに全身を支配され、良いことなんて何一つ浮かばないのです。それどころか、ずっとずっと苦しい。  言葉にならない苦しみは、出口を見つけられず、肥大化し、ますますその痛みは憎しみや恨みに姿をかえ、そのことにより、私は私をよりネガティブに捉え、苦しみのループにハマりました。  きっと良い事だけでなく、悪い事も出力される事で昇華されるものがあるのだと思います。  直接的に自分の言葉として書いてしまうと、誰かを傷つけてしまう事があります。  だから、私は物語という出力方法を見つけ苦しみを腐敗させないように、書き出しています。    主人公も、いろいろ溜めてしまう人で、そして助言に従う素直な人です。  最後、主人公とともに、私も何か一つ重いものを脱ぎ捨てられたような、そんな気持ちになりました。  短編なので、主題がしぼられているため、読みやすく、とても心を打たれました。
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さくさん、ありがとうございます。小学生の夏休みの宿題でも、その日あったことを記録するものがありましたよね。さくさんも実際にそういった経験があったと知り、またそのときの胸の内も知り、さくさんの創り出す世界観が垣間見えた気がします。 誰しもいいことばかりの毎日であってほしいと思います。ですが、現実はそういうわけにはいきません。記憶に残ることはむしろ嫌な思いをしたことのほうがより鮮明に残ったりします。それこそ日記に書きたくもないような体験です。ところが、親の目線、親が見たい子の姿は、まわりとうまくやっている我が子の姿であるように思います。素直な子どもは、大好きな親を悲しませたくないという本能から自
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いつも、好き勝手な感想を書いているもので、好意的に受け入れてくださるのが嬉しいです。 ありがとうございます😊 良いカッコしたい、情けない、惨めな姿を見せたくない。 それは、きっと私は未だに変わってないんだと思います。もっと、成長できれば良いんですが……。  私は物語を書いても、なかなかプラスに昇華出来ないところがあるんですが、こんなふうに、自分に何か変化がおこり、受け止め方でプラスになれるお話は読んですごく楽になりますし、前向きな気持ちになります。  素敵なお話、ありがとうございました!
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