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文学賞挑戦1年で作家デビューできた過程を全部書いていきます
紅葉山楓
2021/4/7 22:42
レビュー
率直に述べると、著者の自伝、またはセルフドキュメンタリーとしては楽しめる。それは、本文のかなりが著者の経歴の披瀝に割かれていることに拠っているところが大きい。 そこでまず感じたことは、著者と自分との圧倒的差異だ。 著者は、産婦人科医の院長で常に命の現場に立ち、激務に励まれている。同時にアメブロを更新されて、登録者はなんと50万人超だ。また、そうした産婦人科医としての専門性を活かしてネットメディアへの記事の寄稿もされているという。 また、著者は、ネットメディア寄稿者では飽き足らず、2019年に思い立って小説家になることを目指し始めたそうだ。そして2021年にデビューされる。 事実著者は、複数の新人賞に応募されたようだが、一次選考、二次選考通過を複数回されているとこのこと。 エッセイには、何故最初の投稿先に「小説現代新人賞」を選んだのか。投稿する最中どういった工夫をしたか、そして何故通信添削に至ったかが、ある程度具体的には書かれている。 しかし、エッセイの大半は、ネットメディアでの活動、そこでのキュレーションサイトの没落に当てられていて、8章あたりから漸く小説投稿へと話題が及ぶ。そして、通信添削に話が至ったところで、連載は今のところ更新されていない。通信添削の素晴らしさと実用性をとうとうと説いた後、 「さて、 通信添削の話を終えたところで、 実践的な文学賞攻略について 私見を綴っていきたいと思います。 いよいよ、 文学賞の一次選考を突破するための 実践編ですね。」 と結ばれて、最新章は終わり、2021年4月7日現在まで投稿はない。 そこが知りたいのですがセンセイ!! 先述の通り、著者は個人院の産婦人科医なので、とても多忙なのだろう。なので思うようにこうした無料のエッセイはなかなか書けないのかもしれない。 連載が途中なのでここまでで評価することは難しいが、もっと個人的な経歴をコンパクトにして、著者のいう「実践編」に早々に入るべきではなかったか。 これが多くのワナビーに対して再現性のある実践的な方法を提供することを目的にするならば、個人的な経験や具体的方法を踏まえて、一般的な手法を語っていただきたい。 そして、早々にそれが語られることを期待している。
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紅葉山楓