安積みかん

「おとうさんねこ」を通して父の愛を感じました
この作品は父親の死後から始まり、生きている父親は描かれません。しかし、「おとうさんねこ」という父の遺品が、「おとうさん」の役割を果たします。 手紙ではなく、わざわざ自分の記憶と思考パターンをトレースしたロボットの形で残すところに、父親の不器用さがうかがえました。子供を思う気持ち、父親の寂しさなど、様々な思いが「おとうさんねこ」を通して伝わってきました。 ラスト1ページは涙しながら読みました。 「おとうさんねこ」と娘の関係は、亡くなってしまった父親が我が子と築きたかった理想の関係なのかもしれないと感じました。 素敵な作品をありがとうございました。
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素晴らしいコメントをありがとうございます。 思わず知らず自己投影型の話になり、ラストを書き上げたときには我ながら驚きました。 私も(主人公の父親と同じで)、妻のようには子どもたちと接することが出来ていないので、もどかしさだとか寂しさだとかを無意識のうちに表現しようとしていたのでしょう。 父親の愛を描くつもりはなく、母子と違う関係性について書こうと考えていたのですが、結果としてはご指摘のとおりかも知れません。 ひらがなでしか話せない、コミュ力の低い「ねこ」ですが、主人公の父親はそれよりももっと低かった……と考えると、哀しいですね。 感想いただけて、うれしかったです。
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そんな事情があって書かれた作品だったのですね。「ねこ」を残していったというだけで、結構深い愛情があったのだろうなと感じました。 生きているうちに家族ともいろいろコミュニケーションをとらねばと感じました。
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