ノネム

誇りに継ながれる命、孤高に生きる王司が恋を知って愛に落ちる
クールビューティーな吸血鬼の青年が主人公かぁぐらいに思って読み始めた この物語、あまりにもSっ気が強くて ヒロインが痛々しくて 気持ちが乗らなくて 正直に言えば途中まで読み進めるのが大変でした。 美汪の背負った運命がもたらす使命や抱え込んだ美徳がそうさせていたと 分かるまで 同情も出来なかったかもしれません。 そんな美汪が美汪として生き存在することを放棄することになってまで 自分の恋による変化に苦しんだのに 穏花を助けるという意志を持ち続けた 事は流石。まさしく美汪はとてつもない力を持った一族の汪なのですね。 愛する女を助けるために自分の命をそっくり移す事になっても それが己の告白であり最良の愛だと主張して実行するするというのなら 生き残った側にとっては最悪の結果でしかなく 最後まで報われないのかと思いきや やっぱり最後に愛は勝つとなって嬉しかった。 きっかけは病気の自分が生き伸びたいからだった穏花が 美汪に翻弄されながらも愛されることを望まれた時に訪れた 死の予告は物語において絶妙なタイミングで良かったです。 愛する人がいなくて自分だけが生き残る運命は誰もが許せないし 受け入れられない事 。 その事実から愛する人を取り戻すまでの穏花の行動力と王域での描写は それはそれは強く美しかった。 サブキャラもそれぞれの背景が驚きの連続で それぞれの印象が しっかり残るのは文書人としての登場人物への愛であり文章力の表れでしょう。 人間と人外 の恋のお話は とても過酷で冷酷で 言葉には優しさの欠片もなかったけど 恋を知って愛に落ちたら 相手を受け入れて生きていくことが出来ると思える素敵な物語でした。
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またまたご感想いただきありがとうございます🙏✨ まさかの、もう全部読んでくださったんですね!?は、速い✨ 私は書くのは速いですが読むのは遅いのですごいと思います! こちらはヘビササとはまったく違った雰囲気のものを書いてみたくてチャレンジしました。全体的にシリアスダークで読みにくい部分も多かったと思いますが、最後までお読みくださり感謝です。 美汪の性質は、彼の運命や美徳がそうさせたのだと汲んでくださり嬉しかったです。 穏花が美汪を取り戻すまでの描写は力を入れました。 サブキャラたちにも個性も持たせたかったので印象に残ると言っていただけて安心しました! この作品だけはラストはとても迷いました

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