達也

皆様こんばんわ。コロナ禍に揺れる昨今、変わらずお過ごしでしょうか。私は変わらず、充実した読書ライフを送っております。 最近、北方謙三氏のチンギス紀10巻《星芒》を読了しました。「昔と比べたら今の北方は衰えたよね」、なんてぬかす輩が跋扈する昨今ですが、そんな声はどこ吹く風。心奮えました。衰えたのではありません。北方氏は齢70を過ぎ、深みが増したのです。自らを囮にし、戦場に躍り出るチンギス・カン。森と共に朽ちようとするトクトア。前巻の話になりますが、宿敵とのぶつかり合いの中に死に場所を求めたジャムカ。熱すぎます。私がこの領域に辿り着ける日はやってくるのでしょうか。今、願う事は北方謙三氏が本多忠勝の物語を描かぬ事です。北方氏が本多忠勝の物語に着手した瞬間、私は忠勝伝を一文字も書けなくなってしまいます。北方氏が触れた物には恐れ多くて触れる事などできません。達也水滸伝など絶対に描けません。それほどまでに北方謙三氏は私に影響を与えた作家なのです。齢70を過ぎているとは思えぬ冴え冴えの文章。感銘を受けます。私自身、たかだか40歳過ぎの年齢で老け込んでいる場合ではないという想いに駆られます。是非とも皆様、チンギス紀を含めた北方大水滸に触れてみてください。忠勝伝は北方大水滸を手本としています。
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北方先生の影響をお受けになっていることは硬質な文体から伝わってきます。私も大好きです。
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