童子

近代兵器対ファンタジーの異世界戦記小説。 SFファンタジーでも、どちらかと言えばSF寄りな長編小説。 ミリタリー色の強い作品であり、ファンタジー世界の象徴である竜や魔法、亜人種――極めつけは勇者に至るまで、この多彩や敵達と軍隊が戦うと言う設定は、非常に興味深いものでした。 しかし読み進めて行くと、全体として少々淡々とし過ぎかな?――と感じてしまいました。 描写、説明、文章等は過不足無く、文脈もおかしくはありません。 物語としては十分起伏に富み、面白いものです。 ですが、文章に関しては臨場感や緊迫感に些か欠けるかと。 この物語は基本的に三人称視点で進んで行きます。 設定上、それは問題有りません。 ここで何が言いたいかと言うと、三人称視点で進む物語は一人称と比べてしまうと、どこか盛り上がりに欠けると言う欠点があります。 一般的な改善案としては、情緒ある言い回しや描写にしたり、詩的な文章を入れたり等です。 勿論、作風に合う合わないが有りますので、これは意識の片隅に置いていただければ。 後は表現技法を意識すると良いかも知れません。 一般的に使用されている『……』の【黙法】の他にも、文章の終わりを名詞にする【体言止め】、前後の文章を入れ換える【倒置法】等。 簡単に上げさせて頂きましたが、表現技法を織り混ぜる事で文章に強弱が生まれ、物語の臨場感が増すと思われます。 勿論、他にも多種多彩な表現技法が存在します。 特に戦闘描写等、物語の重要な部分に使用してみては?と感じました。 個人的に好きな作品でした。 また読みに来たいと思います。 それでは、失礼しました m(_ _)m
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アドバイス頂きありがとうございます。三人称視点の文章の味気なさは、正直自分で書いていてうっすらと感じていたので、できるだけ改善していきたいと思います! 童子さんのアドバイスを、これからの文章に生かしていきたいです。ありがとうございました!

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