【コメント】

澁谷沓（シブヤクツ）♪

『うつむいている…君へ』この散歩道に…君の名前をつけたんだよ。梅雨の晴れ間。あの日の…午後。隣を歩く君の笑みが…とても愛らしかったから。たとえば…ね？この歩道の全部が…君だとすると…ね？突然の夕立だって…君のほんのきまぐれ。足下のレンガのひび割れは…君のいたずらだ。ひらり…路上を舞う花びらは…君の落としもの。荒ぶ風に向かって進むのなら…君と一緒の冒険だ。そして…今日の君は。とっても機嫌が良いみたい。靴先に揺れる…日だまりのモザイク模様は…君のはしゃいだ声のようだもの。 …そう。この散歩道を歩くぼくは…ひとりじゃない。ほら…ね？鼻先に…ふわりと香るのは…君の匂いだ。いつか…ね？この舗道の…その先の…その先から。舞うような足取りの君が…歩いて来るような…そんな気さえするんだよ。まだ途中のままのおはなしの…その続きを…ぼくに聞かせてくれるかな？だから…僕は。明日も…その次の明日も。この散歩道を…きっと…歩くんだよ。

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