吉野衣織

闇を切り開く「カッコいい」人々に、惚れます。
読了してまず思うこと。 烏、カッコいい……! 最後まで裏切らないこの漢、この茫漠たる安心感! おばちゃんも思わず乙女に戻ってきゅんきゅんしてしまいました。ついて行きたいキャラクターです。 怨念という負の感情の化身である「ウラミヅキ」、彼らが救いを求めて奮闘するこの物語、魅力が詰まりすぎていて、何からあげれば適切に説明出来るでしょうか。 まずは登場人物たち。 決して少なくはない登場人物たちですが、混乱することなく読んでいけます。各々が抱えた個性も闇もサラリと書き分けられ、彼らが出会う必然性が、段階的に伏線として仕込まれているのです。 そして、彼らでなくては乗り越えられなかった障壁は、魑魅魍魎という物理ではなく、「怨み」を抱いた心のありよう。 これはそのまま、現代社会を生きる人間すべてに、おそらくどこかで当て嵌まる事象です。彼らは足掻きながら、それを乗り越えていく。その際に発される台詞の数々に、痺れました。 また、日本の神話に通じる妖怪や神々の動き。神話好きには堪らない展開です。 何より、切れ味の良い文章とテンポの良い話の運び、特に魅惑的なのは戦闘シーン! 22万字を超える長編ですが、飽きさせない起伏で以て、最後まで迫ってきます。 シリーズとして、彼らの再登板があるとのこと、楽しみにしています!
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執筆中、吉野さんのペコメにはいつも励まされてきました。 しかもページコメントばかりでなく、感想まで頂けるとは感無量です……! 自分には勿体ないぐらい嬉しい感想ばかりで、ほんと何と言ったらいいか……ありがとうございます。 烏のこと、そこまで好きになってくれてとても有難いです。 いずれ彼がメインの話をまた書きたいと思っているので、もし気が向いたら読んでやってください。
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え、ホントですか?! 押しかけてすみません、嫁に行きます!
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