生々しく、表面的な温度では語れないこと
 おそらく、共感を抱く読者と嫌悪を感じる読者に分かれてしまう作品ではないでしょうか。  それでもこれを描く事は、誠実に愚直に内面を表現する覚悟があって初めて出来る事だと思います。  私はどちらかと言うと、トモミ派の人間なのかもしれません。でも、心の奥底にヒカリを匿っているような気もします。生々しく感情の振り幅通りに書かれているので、私はその逡巡に大きく共感しました。  会話や行動、表面的な温度感で温かみを感じるシーンも、対照的にヒカリの内面の語りは終始鋭く描いているので、グサグサと心に突き刺さっていきます。  読後、不思議な感情とともに、んん、と唸ってしまいました。  とても面白い描き方の作品でした。
1件・1件
とこさん、レビューありがとうございます。 この作品は、人間の黒い部分に焦点を当てて書いたので、とこさんのおっしゃるとおり、「共感を抱く読者と嫌悪を感じる読者に分かれてしまう」作品だと思います。 とこさんの感情を揺さぶることができて嬉しく思います。 丁寧に読んでいたけただけでも嬉しいのに、レビューをいただけてとても感謝しております。 本当にありがとうございました。
1件

/1ページ

1件