藤村げっげ

「好き」を見つめる姿に頼もしさ
冒頭から引き込まれました。 趣味なし、特技なし、目標なし。気だるく過ごす秀翔は部活の練習もサボり気味。冒頭から中盤にかけて「好き」を見失ってしまった少年の重たいリアルが描かれています。一方、不思議な少女・遥奏との交流の中で「好き」を見つめ直す姿が眩しく、頼もしく感じられました。 特筆すべきは凡さんすさんの豊かな表現力です。 小説なのに伸びやかな歌声が聴こえてくるような、不思議な感覚を楽しめました。河川敷の草の匂い、鉛筆の音、笹山さんの指の向き…繊細で鮮やかな描写の一つ一つから、秀翔の心境がよく伝わってきます。 また、綺麗事だけで片付けないストーリーに凡さんすさんならではの哲学を感じました。蓋をしていた記憶もきっと秀翔の新しい「色」になり、遥奏の新しい「声」になるのでしょうね。希望に満ちたラストに胸が高鳴りました! 素敵な物語をありがとうございました(*´ω`*)!
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げっげさん、ご感想をありがとうございます!! 後半の秀翔のことを「眩しく、頼もしく」と評していただけて、なんだかすごくほっとしました。「秀翔よかったねー!」という気持ちでいっぱいです! 描写についても身に余るお言葉をありがとうございます!(≧▽≦)一つひとつの表現にこだわって書いたので、そう言っていただけてとてもうれしく思います!! >蓋をしていた記憶も…… すごく素敵な表現でこのお話をまとめてくださりありがとうございます!!げっげさんの美しいレビューのおかげで、作者自身ますますこの作品が好きになりました! 数ある小説の中で本作に目を止めていただき、その上とても温かいご感想を書い
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