りかりー

夜。 狐月が酒を片手にやって来た。 わたしの手首に巻かれたさらしを見て眉をしかめた。 「……また、なのか」 狐月がわたしが隠した腕をそっと引き寄せた。 手首には痣が残っている。 どこからか飛んできた香炉をはね除けた時についたのだった。 「おまえは俺の妃になどなりたくないのにな。こんなケガを負わせてしまった……」 「このくらい、平気」 狐月の耳が少し垂れて、ふさふさの尻尾は床についていた。 「おまえを自由にしてやりたい……なのに、腕の中に閉じ込めておきたいとも思う」 それは狐月の宝珠がわたしの中にあるから。 宝珠はわたしの心に反応する。 その宝珠はわたしが寂しい、そばにいてと心が叫んでるから狐月を呼んでしまう。 縛ってるのはわたしだ。 だけど、宝珠を持っているわたしが離れてしまうわけにはいかない。 わたし……どうしたらいいんだろう?
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うーん。ほんとにね、どうしたらいいんだろう。。。 孤月を受け入れたらいいんです~(笑) 自分の気持ちに気がついて。 大きな事件が起きませんように。。、
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