わらべ

それとなく気持ち悪い話。 「そういえば甥っ子が上京したんだよね」 目の前の親友はキョトンとしていた。 学生時代からの友人である彼女との付き合いは長い。けれど、社会人になってからはとんと会う機会が少なくなってしまった。それでも月に一度はこうして連絡を取って会っているのだから良き友人であることには変わりないだろう。 「甥っ子なんていたの?」 「うん、姉ちゃんの息子。大学進学でこっち来たみたい」
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「へぇ!知らなかった!仲良いの?」 「普通じゃない?年々生意気になっていくからムカつくけど」 「あは、仲良いんだねぇ」 それから最近私の彼氏がどうだって話とか、夏には旅行に行きたいな、と他愛ない話をした。 「今週会える?」 しばらくして彼女から連絡が来た。 いつもと特に変わりない遊びのお誘いの連絡だ。 「ごめん、甥っ子が棚運んでくれって言うから会えないかも……夜はどう?用事終わらせておくからご飯でも!」 断ることが残念で代案を出してそう答えた。 「じゃあ、私も運ぶの手伝うよ!」 彼女からの提案はもっともっといいものだった。 「ありがとう〜。手伝わせちゃってごめんね」 「ううん、大丈夫だよ。甥っ
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彼女が結婚してしばらく経った後、二人でカフェに行った。 以前と変わらないことだけれど、もう親友ではなく親戚という関係に変わったことだけが不思議な感覚だった。 「親友が身内になるのって嬉しいけど変な感じするね」 「そうかな?でもこれでずっと一緒だね。家族としてよろしくね」 っていうなんとなくの違和感の話を書きたかったんですけどこれ甥じゃなくて弟の方が良かったのではと気付いた。 むしろなぜ甥で書いたんだ…… 貴女の家族になりたいのっていう話でした終わり みすった。 気が向いたらもう少しちゃんと書く

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