ひっそりと静かに評価されてほしいホラーとヒューマンドラマの名作
 ひっそりと書きましたが、とてもいい作品なので、本当はめちゃくちゃ大勢に読んでほしいし評価もしてほしいです^p^←  ただ、作品全体の鬱蒼とした雰囲気から、ひっそりとこっそりと語り継がれるのが相応しいように感じるんですよね。そして、刺さる人にはいつまでも心に残る作品でもあるんじゃないかなと思いました。  物語は京作くんという少年の視点で進みます。子どもって得られる情報も限られているし、見方も感じ方も大人とは違いますよね。子どもながらの視点、というのが本作では実によく活きていて、彼と同じ目線で不安や恐怖を味わったり、ミスリードにまんまと騙されたりしてしまいました。  あっけらかんとした口調の紫さんも、しっかりものの義陽くんも大変魅力的な人物です。三人の自然体な会話が瑞々しく、前半部分は楽しく読ませていただきました。特に義陽が好きで好きで…(*´Д`) 大人になった義陽と京作のお話はないですか?笑  そして、4からの…目次がね、巧いなぁ…これを狙ってページ配分もされたのでしょうか?気が付いてゾッとしてしまいました。  後半は恐ろしいのです。探し回る二人と共に散々不安を掻き立てられてからの、安堵。そして、義陽の反応に「あれ?」と思っていたら……本当に、お見事でした。圧倒的な筆力に呑み込まれ、ただひたすら物語の中で絶望してしまいました。  この物語は単なるホラーで片付けていいものではないと感じました。  きっと珍しくはない悲劇の一つであって、誰にもどうすることもできない世界の一辺を垣間見たのだと思います。あの時ああしていれば…と考えることはいくらでもできますが、人が生きている世界って、もっと大きな不条理が支配しているものですよね。読み終わった後、そんなことを取り留めもなく考え続けてしまいました。  最後に、あの時の紫さんから義陽への言葉がとても好きです。真理をついていますよね。あの言葉を受けて、義陽がどんな大人になっていったのかを読”み”た”い”(ノД`)  好き勝手感想を述べたら大分乱文になってしまいました。  素晴らしい作品をありがとうございました。私の心にはグサグサザクザク刺さる名作でした。
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かみのよいずひささん!!✨✨ 素晴らしいレビューをありがとうございます!!😭😭😭✨✨ 今この作品を読んでくださっただけでも震えるほど嬉しいというのに、こんなにも深く読み解いてくださり、お褒めの言葉もたくさん……本当に光栄です! 嬉しすぎて、本当に自作のことなのだろうかと実感がないくらいなのですが……!いずひささんの解釈や分析がえぐるようにドンピシャなので、現実に引き戻されました😇 これでジャンルホラーなのか?という私自身モヤモヤしていた部分を、いずひささんがしっかり拾い上げて、とても綺麗に丁寧に文章化してくださっていて……ものすごく納得してしまいました。私も作品も非常に救われました😭 登場人物
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そんなに喜んでいただけると思っていなくてびっくりです!笑 ちゃっかりと私のことまで褒めてくださってありがとうございます( *´艸`) 素晴らしい作品だと思うので、少しでも他の読者様に魅力を伝えるお手伝いができていれば嬉しいです。 素敵な作品をありがとうございました。
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