森本

夢見がちな男VS世慣れした桜
作者さま初のコメディと聞いて、わくわくしながら読みにうかがいました。 地に足の着いていない男と、妙に世慣れした桜の木との攻防がテンポよく描かれています。 中盤のやり取りで爆笑し、ラストに驚愕する。読み手を飽きさせない工夫が隅々にまで行き届いていて、とても心地よく読めました。 「男VS桜」というワンアイデアを「丁寧に作られた作品」の域に高めて下さっているので非常に豊かな読書体験ができるのでしょうね。 楽しませていただきました。ありがとうございます。
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森本さま レビューありがとうございます。 楽しんでいただけて何よりです。 ワンアイディアで1800字、書ききりました(笑) 地に足がついてなくて、承認欲求と感傷のみの若者と、それを止めようとする(一応)善意の桜、でも噛み合わない残念な、願い通りの結末、という作者の底意地の悪さを笑いで包んだコミックホラー作品にしました。 坂口安吾は罪深いですねー。
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ワンアイデアで1800字はすごいですよ。しかも読み筋が綺麗に示されていますし、要所要所で物語に緩急がついています。 執筆歴の長さから勘どころを掴んでおられるのか、もともと物語を作る資質に恵まれているのか、あるいはその両方か、と悩ましいところです。 王道のホラーになっているあたりもすばらしい。 豊かな読書の時間をありがとうございます。
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