のっぽ

澄みきった哀しみと美しさを湛えた作品
戦国武将、蘆名盛隆と佐竹義重の物語です。 軍記物の盛隆は徳がなかったとのことですが、この作品の盛隆は 蘆名家中の思惑に辟易とし、恥辱に耐え、独り陰鬱な日々を過ごします。 あのような結末に至った盛隆の業。 そこに至る経緯に納得してしまう説得力。 ひとえに作者の歴史への造詣の深さ、筆力と構成の巧みさに依るのでは ないでしょうか。 ラスト、海辺での場面は力みのない老いた義重が印象的です。 是非おすすめします。
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読了ありがとうございます 盛隆公もご理解いただけて少しも浮かばれましょう。 ありがとうございました🙏 

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