綾凪海月

生きるということ。
この作品を読んで感じたのは「どう生きるか」という事でした。少女は自らの現状に疑問を抱く傍ら教えを守り慎ましく生きていました。降り掛かる理不尽にも逆らわず受け入れる道を選び、最後には生き絶えてしまいます。最期にオルガンを弾き、歌う事で彼女は自らの信仰を示します。その行いが人々の心に響き、信仰することの意味を考えさせました。哀しみ、そして慈悲の意味を持つピエタは、奇しくも主に通じる生を辿った清らなる少女そのものと言えるのではないでしょうか。 さて自分の考える「善く生きる」とは何か、雨音に耳を傾けつつ物思いに耽るとしましょう。
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綾凪海月様 感想ありがとうございます。 初めに少女が廃教会でオルガンを弾くと言うイメージが湧き上がり、この作品は生まれました。元々信仰とは何か、と言うところに興味があったので、一人の少女の信仰を描いてみたいと思ったのです。 人々は信仰が違えば争い合い、時に取り返しのつかない過ちを犯してしまう。違いを認めること、自分の信仰を貫くこと、善く生きること。それらは必ずしも矛盾しないのだと、身をもって示した少女。その意図が伝わって嬉しいです。今後の励みにいたします…!
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