蜜原みな子

サイコパスへの哲学、俯瞰されて還ってくるありふれた日々。
 わたしはあまりサイコパス系のノンフィクションや小説を読んでいないので、サイコパスの人物造形はわかりませんが、科白の端々に、作者である安積さんのサイコパス哲学がずーっと流れていて(最終ページ除く)これは相当な筆力がないと書けないかと思います。  彼女さん視点>彼氏視点>そして最後のニュース、とカメラアイが巧みに切り替わっていくところもぞくぞくします。  そう最終ページ、あのただのニュース種として片付けられる惨劇の数々と、最後の最後で流れるキリンの赤ちゃん誕生。  ふっと、恐怖からわたしたちの日常へ戻っていく感覚、好きです。
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蜜原さん、とても嬉しい感想をありがとうございます!!! 科白や最後の一文など「好き」と言っていただけてとてもうれしかったです。ありがとうございました。

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