はーこ

本の中の世界へ!
読書好きな小学生の女の子・朱音が、イケメン男子の影山くんに呼び出され、物語を結末まで導くために本の中の世界へ飛び込んでいくという、現代ファンタジー。小学校中学年向け作品とのことで、あえてひらがな表記をする気遣いが、各所に見られました。 朱音は地味な女の子ですが、影山くんや物語のキャラクターたちと協力をしながら事件を解決していく過程で高所恐怖症を克服するなど、成長をする姿がよく描かれています。友と力を合わせる尊さ、悪に立ち向かう勇気など、口にするのは簡単だけど、行動するのは難しい。それを見事やり遂げた朱音たちは本当に素晴らしい子たちで、晴れ晴れとした読後感を味わえます。 以下、個人的に気になったところをいくつか。 地の文も台詞も、ちょっと長いかな? と感じるところがありました。試しに声に出して読んでみたら息が続かなかったので(私がひ弱なだけかもしれませんが)、音読をしてみて、自然に息が切れる箇所で区切るといいかなと思います。たしか私が小学校時代に作文の発表をしているとき、一文が長くて「ちょっと聞き取れなかった(わかりにくかった)」とクラスメイトに言われた記憶があるので💦 また作中でインカムが出てきますが、インカムって何だったっけ、と20歳を過ぎた大人もど忘れするアイテムです。どんなものか説明的な文章にしなくてもいいので、実際にインカムを使っているシーンをもう少し追加するなどして、「テレビとかでよく見るマイクで話すやつ、インカムっていうんだ!」と暗に知らせる描写があると、ぽんこつな大人にもやさしいと思われます。 もう一点、地の文に一人称と三人称が混じっているような印象が見受けられるので、できれば統一したほうが、読み手も混乱しないかなぁと思います。影山君も『影山君』だったり『湊』だったりしているので。意図的なものだったら申し訳ないです…… 最後に、いくつか誤字報告をさせていただきました。しつこいくらいですね、鬱陶しかったらごめんなさい! 今回朱音と影山くんが冒険をしたのは1冊の本でしたが、ほかにはどんな物語があるんだろう? と気になってしまうストーリーでした。もし機会があるなら、彼らの物語をまた読んでみたいです。素敵な物語をありがとうございます!
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素敵なレビューありがとうございました。 もう誤字報告に関しては本当にありがとうございました。 地の文の部分の『影山君』と『湊』は『湊』になっている部分は影山視点で物語が進んでいるところで読者が混乱してしまうのはごもっともだと思いますが、地の文で自分のことを影山君表記してしまうのもどうかと思っていて……。 なにかいい対処法とかってありますかね……? 追加で質問してしまいすみません……。 今後もより良い作品にしていくために加筆・修正をしていきたいと思います。 貴重なお時間をいただきありがとうございました。

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