YUKIMU

新作を始めました。明治30年代の横浜根岸を舞台に、男爵だった夫を亡くした女性がかつて恋心を抱いていた相手と再会したことで起きる変化を描きます。 先ごろ根岸の滝ノ上に住む80代の方が、自分の近所を競馬場のあった場所と説明しているのを聞きました。同じ年代の方々にも話が通じており、戦中から戦後生まれの方にとっても幕末に設立された競馬場は根岸を語る上で欠かせない場所であったようです。 現在は閑静な住宅街ですが、往時は賑わったことでしょう。今作では根岸競馬場を主に扱うわけではありませんが、歴史の点景としてしっかり登場させます。 明治時代の華族は、叙爵を受けた者とその家族を含めた呼び名です。一方で女性が爵位を受け継ぐことは認められず、男系の養子や婿を取る必要がありました。今作に於いて、男爵の夫を亡くした美世子が華族夫人であるためには再婚か養子縁組が必要な状況ですが、どんな選択をするのかという話を書いていきます。 よろしくお願いします。 https://estar.jp/novels/25859726
6件

この投稿に対するコメントはありません