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メイプルたちのカフェテラス
ことりはねヽ(;゚〇゚)ノ アウアウ
2021/8/7 17:04
優しさ・美しさ・強さを感じる物語
本作は、『メイプルみたいな蜜の味』『メイプルみたいな音符たち』に続く、スイート・メイプル・ムジクシリーズ三部作の最終楽章である。 リアルタイムでシリーズを追ってきた一読者として、大変勝手ながらそれぞれの作品に短いワードをあてがってみる。 第一作『メイプルみたいな蜜の味』=優しさ 第二作『メイプルみたいな音符たち』=美しさ 第三作『メイプルたちのカフェテラス』=強さ 超個人的解釈ではあるが、これらのワードは作品世界を端的に表していると同時に、主要登場人物の内面も表している……つもりだ。 主人公であるリンコが、美人でスタイル抜群、性格も良しと(ほぼ)パーフェクトな親友ユウカとともに〈スィート・メイプル・ムジク〉を起ち上げたのは、大掛かりなブラバンとは一味違う〝癒し〟を人々に提供したいがため=優しさ(ただし、この優しさにはまだ強さの裏打ちはなく、非常に不安定な要素が含まれるが)。彼女たちの奏でるいい音楽×青春はまぶしいくらい輝いている。 第二作『メイプルみたいな音符たち』では、リンコが全福の信頼をよせるユウカにも人知れず悩みがあることが明言され、その悲しい過去が美しい音楽となって作中に顕現する=美しさ。 さらにはずっと続くと思っていた〈スィート・メイプル・ムジク〉創設メンバーとの別れも描かれ、リンコはまた一歩成長する。 そして本作『メイプルたちのカフェテラス』では、リンコのフルート・ソロコンテストへの参加を中心に、コトリとユウカ姉妹のメンタルダイブ、母親との和解、予期せぬ台風被害、中央駅での感動的なお茶会、ヒメノ先生とムツキ先生の恋の進展——などなど、バラエティに富んだ内容を終始一貫した音楽愛とともに綴っている。 過去のわだかまりに負けない、災害にも負けない、人の成長=強さを感じさせる作品に仕上がっている。 おっと、忘れちゃいけない💦 新メンバーのレイカちゃん、スズカちゃんもとっても可愛い✨ パーカッショニストマジ憧れる。 高校生のリンコたちから、大人になってそれぞれの道を歩み始めた彼女たちを、これからもあたたかく見守っていきたいと思う。 そうすることで、何やらいいこと(第四作)があるやもしれないので。
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如月 康志
2021/8/7 19:53
こんにちは🍀 今回は、こんなに素敵なレビューを書いてくださって、本当にありがとうございます🍀 今回の物語を書くにあたって、人間形成に大切なあの年代のあの時代にしか味わえない人との繋がり、本当に大切な自分の『心』の形を見つけるための物語を書きたいと思っておりました。 これはきっと、この後の大学や社会人では描ききれないものと私は思っております。 もちろん、と言うかそれしかないと言いますか・・。 私にはフルートと言う音楽を奏でるための楽器が何よりも大切なものなので、主人公達にはその奏者になってもらいました。 そうして構想を練っていくと、いろんな舞台が出来上がってきて、いろんなイベントが
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ことりはねヽ(;゚〇゚)ノ アウアウ
2021/8/8 10:46
おはようございます^^ 最初『メイプルたちのカフェテラス』だけを取り上げるつもりでPCに向かいましたが、前回の『メイプルみたいな音符たち』と似たようなレビューになってしまうという懸念があり、さてどうしたものかと唸っておりました。 今回でいったんはエンドマークがつくことだし、三作すべてを俯瞰してみると、音楽をこよなく愛する彼女たち——という大前提のほかに、それぞれ違ったテーマ・視点が盛り込まれているじゃない、ならそれを総合して書けばいいじゃない——おつげのように突如降りてきました(笑) 拙いですが、言いたいことが伝わってたらいいなと思いつつ書かせていただきました。 >人間形成に大切なあ
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