N2

また、凄いものをお書きになりましたね。
 今日、最終話を読み終えて、感動で驚きました。「死を語ることは生を語ること」 作者のオリジナルな発見に共感すると共に、読みながら感じていた疑問への答えを得ました。  なぜ、この体験談は「面白い」のだろう、と。  敗戦時の苦難を思えば「面白い」というのは不謹慎かも知れません。夏の、この時期にマスコミから大量に流れる戦争体験はほとんど、戦争の悲惨さを訴え、二度と戦争しないと誓う。それは正しいですが、食傷気味です。  この作品では、ただトヨと豊の二人の人間が、生き生きとユーモラスに浮かび上がってきます。だからこそ、敗戦時の彼らが生きて日本に帰れるか、友人や親戚のように心配でした。  素晴らしい表現を、ありがとうございました。
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 N2さん、身に余る褒め言葉をありがとうございます!  いつも励みになっています。今回書くのはフィクションとは違う意味で大変だったけれども、それは自分の糧となって、すごく学びがありました。あとがきにはそのことも含めて自分の発見「死を語ることは生を語ること」を書きました。  N2さんが感じたように、私も書きながら、こんなのんきな戦争体験談でいいのだろうか?と途中で不安になりました。しかし、大阪の土地柄もあってか、祖母の語りがユーモラスだったので、そのまま書きました。そこにはまぎれもなく、生きている人間たちが話の中にいました。私はこの作品で、どうしてもそれを伝えたかったのです。  今回、書いていて
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