【コメント】開始1ページ目から引き込まれる

僕の罪と君の傷—THE ONLY WAY IS UP IN ANOTHER WORLD—

開始1ページ目から引き込まれる

開始1ページ目から引き込まれます。その見せ方はありがちなようで、ここまでうまいこと表現した人がいただろうか？実際にありそうな内容がリアルで、第一章へと引き込む作りになっています。読む前は某サイトによくあるような何かの作品に影響を受けたような俺TUEEEE的な転生モノかと思いましたが、その予想を良い意味で裏切られます。(読まず嫌いして読んでない人がいたら今すぐ読んでー！) すっと自然に文章が入ってくるので、相当表現力や文章力が高いのだろうなと思います。アクセントのように入ってくる日本でのエピソード(書き込みやとある女性の回想)も、謎解き欲を掻き立てます。主人公は何者なのか？どうして死ぬ間際の記憶がないのか？この謎がとても気になります。主人公が前世の恋人を思うシーンは胸が苦しくなりました。よくある転生モノでは、前世で命を落としたことが設定のための作業のようになって、前世で長生きできなかったことに対する悲しさや辛さ、後悔が描かれていなかったりしますが、もう戻れない世界を思う姿に感情移入しました。生まれ変わった先の世界の作り込みも細かく、物語をおもしろくしています。戦闘シーンがとても迫力があって好きです。丁寧かつスピード感のある表現に戦う様が目に浮かぶようです。漫画でも読んでみたいなと思います。まだまだこれから続く物語だと思うので、本棚追加しました。更新を楽しみにしています。

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