りかりー

りかりーと申します。 いつもたくさんのお星さまありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! (*´∇`*)感謝!! 『オレの可愛いシモベ』 校門の前で男共の人だかり。 その人だかりを見て、嫌な予感が……まさか、な。 だが、そのまさかで、男共に囲まれて顔を真っ赤にしているオレさまのシモベがいた。 オレが出ていくと、男共が振り向いて慌てて道を開けた。 ギロッ 男共を睨んで、凍りついた輪の中心から、シモベの腕を引いて連れ出した。 なにが「可愛いよな💓」だ! 可愛いに決まってるだろ! このオレが手塩にかけて育てたんだからな! ふたつ下のオレのシモベ。 シモベはオレの本音を知らない。 「こ、これ、しーちゃんに渡したくて」 そう言って、おずおずと差し出したのは、白と茶のどうぶつの型抜きクッキーたちだった。 摘まもうとして、すっ、横から手が伸びてきて、クッキーをつまみ食いした。 「ん!甘さも控えめ。サクッと感も申し分ないな」 オレを怖がらないヤツがひとりいた。 オレの睨みにも平然としてシモベのクッキーを食っている。 「今度は俺のために作ってよ」 シモベはオレを見上げ途方に暮れたような顔をする。 作らせるわけないだろが。 クッキーひとつ取られただけでこんなにムカついてるのに。 「シモベちゃんって、いいよな」 そう言われて、頬を赤く染めるシモベはオレの袖をぎゅっと掴んでる。 「なあ、静也。そのシモベちゃん、俺に譲ってくれない?静也の言うことならなんでも聞くんだろ?」 聞いた瞬間、シモベの顔色が変わった。 傷ついたシモベの表情に頭の芯がぶちギレる。 昔、シモベを傷つけオレから取り上げようとしたヤツがどうなったかみんなが知ってる。 オレの逆鱗に触れたらどうなるか。 頬を一発殴って胸ぐらを掴んだオレの背中にシモベがしがみついた。 「しーちゃん、ダメ」 ぴくっ 「それ以上殴ったりしたら、しーちゃんの手が傷つくから……」 魔法の言葉だ。 呪いが解けてくように力が抜けてく。 シモベには敵わない。 オレの大事な可愛いシモベ。 オレは、ゆう、おまえにホレてる。 完
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ミニ話ありがとうございます♥️ お話の中に自分の名前があると、嬉しくなりますね。
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