【コメント】ミステリーとファンタジーのあいだにある作品

僕の罪と君の傷—THE ONLY WAY IS UP IN ANOTHER WORLD—

ミステリーとファンタジーのあいだにある作品

前世パートと現世パートに分かれて進行していく話ですが、前者はミステリー仕立て・後者はファンタジーという印象を受けました。とにかく文章力と表現力がすごい。前世パートは「ネット掲示板」上の不穏な描写からスタートしていて、主人公の名前すら明かされず「僕」であることしかわからないのでグッと引き込まれます。あぁこういうやりとりあるだろうな、という書き込みがリアルで研究されているなと感じました。現世パートはファンタジーの世界観を作り込まれていて、その世界の種族やしきたりなど、とても細かく描写されています。よくある無双やチート、都合のいい世界ではなく、別の世界で生を受けて(転生ですが)人生を送るってこんな感じなのかも、と説得力があります。またバトルシーンも多くありますが、ひとつひとつの技に名前をつけられたり、技の描写を細かくされたり、作者さんの脳内では映像としてできあがっているものを文字化しているのかな？と思うぐらい圧巻です。勢いがあったり、心理戦のような葛藤の描写があったり。前世の記憶と現世がどのように交差していくのかも楽しみです！

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ジョゼ 2021/8/28 18:52

レビューありがとうございました。出来るだけ『普通』な、何処にでも居る人間が書けたらと思い、作っているので、CKさんの感想はとても嬉しいです。前世との交差していくシーンを書くのが、この作品を始めたきっかけなので、もしまた機会がありましたら読み進めて頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

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