土佐屋治兵衛

プロット公開処刑7 続きです。 新作『オカ・エリ』のプロットを公開して作品内で描かれている自閉症スペクトラムについて、実際に障害を持つ皆さんを土佐屋が意図せずに愚弄や傷つけてはいないかを検証していただきたいと思います。 尚、これは宣伝では有りませんので最初からネタバレが有ります。 まだどこで掲載するかも決まっておりませんし、面白さを問うものではありません。本当です。 ではどうぞ。 三学期 光《ひかり》は去年の暮れに出来た彼氏ののろけ話ばかりしていた。 二人とも興味なく、愛理《えり》は愛想笑いですませ心優《みゆ》は聞く耳さえなく場違いな話題や、自閉症スペクトラム特有の思ったことをそのまま言う言動で相手を困惑させることしか言えなかった。 それでも光《ひかり》は彼氏が出来た幸福感で気にも止めなかった。だが、まもなく彼氏と喧嘩別れしてしまう。 二人は落ち込む光《ひかり》に普段通りに接してやるのだが、光《ひかり》は苛立ち二人に暴言をはいてしまう。 突然、暴言を言われて心優《みゆ》はまたもやメルトダウンを起こしてしまう。心落ち着かせようと寄り添う愛理《えり》を混乱のなか心優《みゆ》は突き飛ばしてしまう。 次の日、愛理《えり》は学校を休む。心配する心優《みゆ》は自分が症状によって突き飛ばしてしまったことを気にする。 ※心優《みゆ》の運命の分岐点。 実際には起こることがなかったがクラスの誰かを突き飛ばし大怪我をさせてしまう。だが、実際は誰も突き飛ばしていない。 あくる日、愛理《えり》は登校してきて心優《みゆ》は安堵する。愛理《えり》は光《ひかり》に失恋した気持ちをわかってやらずに申し訳なかったと謝るが、光《ひかり》はそっけない態度をして他のクラスメイトと仲良くする様を愛理《えり》に見せつける。 (光《ひかり》の心優《みゆ》に対する淡い恋心からの愛理《えり》に向けた少しだけの嫉妬心から来た行動) 心優《みゆ》は、光《ひかり》の行動も愛理《えり》が寂しげな表情を見せていることさえ理解できずに、普段通りに二人が好きなアニメの話をし始め、愛理《えり》は苦笑いするのだが、複雑な感情を理解できない心優《みゆ》は愛理《えり》の苦笑いも気づかずにいた。
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