土佐屋治兵衛

プロット公開処刑22 今日はここまでです。では続きです。 新作『オカ・エリ』のプロットを公開して作品内で描かれている自閉症スペクトラムについて、実際に障害を持つ皆さんを土佐屋が意図せずに愚弄や傷つけてはいないかを検証していただきたいと思います。 尚、これは宣伝では有りませんので最初からネタバレが有ります。 まだどこで掲載するかも決まっておりませんし、面白さを問うものではありません。本当です。 ではどうぞ。 3月14日 愛理《えり》と心優《みゆ》は、どこかぎくしゃくとしながらも光《ひかり》が取り持ち心優《みゆ》の誕生会を開く。心優《みゆ》はかなり無理をして愛理《えり》に媚(こび)をうる。 二人が帰った後に感情を押さえられず泣き出したり叫んだりして親を心配させる。 心優《みゆ》の母親は、学校で何かあったのではないかと光《ひかり》に相談するが、真実を言えない光《ひかり》は押し黙ったままだった。 心優《みゆ》の母親と別れ、光《ひかり》はこのまま三人の関係が壊れてしまうのではと不安に思うのだった。 このころ心優《みゆ》は幾度と無く同じ夢を見る。それは駅のホームで自分に微笑みかける自分とそっくりで決して自分ではない少女が向かいくる電車に飛び込む夢だった。少女は飛び込む瞬間、心優《みゆ》になにか伝えようと唇を動かしていた。 少女がなにを言っているのか心優《みゆ》は懸命に聞き取ろうとしとき。 「生きたい」 この一言が聞けた直ぐに電車の音に掻き消されて夢から覚める。
2件

この投稿に対するコメントはありません