吉田安寿

トピックへのご参加、ありがとうございました
 37ページまで拝読しました。  作者様のお人柄でしょうか。とてもゆったりとして、地に足のついた美しい文章。語彙力も豊かで一人称の強みを活かしたリズムと音の良さが大変読みやすく、物語の世界へもすんなりと入り込めました。各章の切り方も余韻の残し方が絶妙です。まるで、何気なくテレビをつけたらすごくステキな単発ドラマが放送されていて、思わず見入ってしまった……そんな感じでした。キャッチーな奇想天外さや派手さはありませんが、しっとりとして味わい深い、個人的にすごく好きな雰囲気のお話です。  こちらの作品の最大の魅力は何だろう? と考えた時、私は『絶妙な距離感』ではないかな、と思いました。零さんが偶然イチ君と出会い、美術展を観るくだり。私も美術が好きで、こんなご時世でなければたまに絵を観に行くことがあるのですが、「一緒に来たけどそれぞれ自由に観て回る」というところかして、「そうそう、よくわかっていらっしゃる!」と激しく首肯(笑) 絵の好みや絵の世界へ没入する方法や時間は人それぞれですから。そして、同じ空間にいながらも物理的には離れていて、だけど少しずつ意識し合う二人の心の距離感。そして最後には同じ絵を並んで鑑賞し、会っていなかった空白の帳尻がぴたりと合う。ちゃんと待っていてくれるイチ君もステキで、思わず溜め息が出ました。  気になる点は辛口基準で拝読してもまったくと言って良いほどありませんでした。すでにかなりの文章力をお持ちで、ご自分のスタイルを確立されていらっしゃいますし、私ごときがどうこう申し上げるレベルではありません。あえて挙げるとすれば、若年層の読者様のためにも難しい言葉にはルビを振られたほうが良いかな、と思いました。(瑣末とか)  零さんとイチ君、これからどうなるのでしょう。すでにいい雰囲気ですが、イチ君の過去も含めどう展開していくのか……楽しみにしております。ありがとうございました!
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吉田安寿さま この度はトピックへの参加機会並びに感想を頂戴しましたこと、御礼申し上げます。 スターや本棚登録も頂き、大変励みになります。 過分のご評価に恐縮しきりですが、とても嬉しいです!ありがとうございます。 そして、当方の希望・願望・欲望が満載の美術館シーンですが、お楽しみいただけたようで何よりです。 表記についてのご指摘ありがとうございます。多言になりがちなのを、漢字を多めにして字数調整にしている割に、その辺り配慮に欠けておりました。今後は丁寧に見ていこうと思います。 本作はこのテンポでもうしばらく緩く続く予定です。予定運命の着地点にうまく到達できるよう、これからも頑張ってまいり
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ご丁寧に恐れ入ります<(_ _)> いえいえ、決して過分な評価ではありません。正当な評価です。私、思った事しか言えない性質ですので(笑) また作品にもお邪魔させていただきます(*^_^*)
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