潮崎 晶

構成力が光る名作です
王宮ドラマをメインに置いた洋風ファンタジー。そう思わせる導入部から、やがては世界そのものの仕組みに関わる秘密が解き明かされ、物語はSF作品としても大きな展開を見せ始めます。 本作が見事なのは、壮大さを増すストーリーの中で、キャラクターが埋没してしまうのではなく、むしろ次第にその個性を輝かせていく点でしょう。 またその輝かせ方も、ただ単純に“みんな揃って前を向こう”というものではなく、時には悩み、時には過ちを犯し、時には自分が進むべき道を見失い、その結果として、世界とそこに住む人々の未来に対する、最適解であろうものを見出していくという、とても現実的なものです。 この登場人物の息遣いを感じられるリアリティ。手探りの中から未来を求めていく“想い”が、本作の一番の魅力だと思います。 完結を果たされた今、改めてじっくりと読みたい作品です。
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素晴らしいレビュー、ありがとうございます! 歓喜!ヾ(≧▽≦)ノ 物語が進むにつれ (これはSFでよいのか、ヒューマン?恋愛? なんだか昼メロみたいにドロドロしはじめた……) とタグ付けに悩んだ日々が報われた気持ちです。 エピソードを重ねるにつれ (あああ、現在と過去と未来がえーっとえーっと……) と、書いている本人が構成迷子になり 皆さま混乱しないかしら( ;∀;)と 何度も不安に陥ったので、こんなお言葉を頂けて 夢のように嬉しいです。 そして、実は一番主軸に置いていたそれぞれの人間模様。 成長の過程には悲喜こもごもありましたが その部分に着目して下さったこと、何より感激致しました。
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