村木志乃介

男勝りな女性と柔らかい男性の物語
乙女心をなくそうとあがく明美さんにふたたび恋心が湧き上がる、恋愛ストーリーですね。 明美さんの怒りポイントは、仕事に対するプライドからくるもの。女性として見られること。客に気を使わせること。すべて自分に向けた怒りでした。そのなかでも特に女性として見られることに対して執拗なまでに怒りを感じている。明美さんは過去になんらかのトラウマを抱える主人公として描かれていました。そのため自分の性格を男勝りと自分自身に言い聞かせる。その反面、女性らしい心理描写があって、そうしたところが無理をしている感じが出ていて男性視点としては守ってやりたくなるように感じました。 荷物の配送をする女性が増える昨今、エレベーターのない建物に配達するのは男女に関係なく大変だと思います。そのあたりの苦労もリアリティがあってよかったです。 登場人物は非常にシンプルで、配送をする明美さんと配達を依頼する広江さん。わかりやすい関係もよかったです。そして広江さんの明美さんのことを放っておけない感じだとか、一生懸命話しかけるところなど、とても好感が持て、先の展開がどうなるのかとドキドキさせてくれました。予定調和の展開ではありましたが、最後のページで明美さんの乙女心復活ですっきりハッピーエンド。ふたりの今後が楽しみな終わり方がとても素敵でした。 今回も締め切りギリギリでしたね。本当にお疲れ様でした。毎度ながら締め切り日になると、桜井さんは今回どうするのか、気になってドキドキしています。それはつまり私のモチベーションでもありますから。ということで、無理せず、ぼちぼち行きましょうね。 今回も素敵なお話ありがとうございました。
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村木さん、ありがとうございます! 今回は怒るというテーマに対して、外側だけではなく内側に向けた怒りも書いてみようと思って。 なかなか素直になれない、自分の気持ちがよくわからない、そんな自分にイライラする。 そんな感じの心理を考えてみました。おっしゃる通りです(^^)上手く伝わってよかったのと、男性視点として守ってやりたくなるような雰囲気が出せたことに喜んでおります♪ 実は僕が昔一人暮らしをしていたアパートが、まさにエレベーターのないアパートで。上の階の方が数千円ずつ家賃が安いという仕組みでした(笑)ピザ屋さんや運送屋さんは、いつも笑顔で接してくれましたけどね。そんな経験も少し思い返しながら
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