むしまる

切ない美談だけど
お話面白かったです。視点がいくつもあり物語の雰囲気もしっとりした情景が思い浮かぶような。ただ、海都に複雑です。みなみに告げる嘘の別れ理由があまりに自己陶酔に過ぎている。その後の人生トラウマで男性不信酷ければ人間不信に陥っても仕方ないレベルになる。そこまで突き落としていることに気づかず俺を恨め、なんて悲劇のヒーロー。人を恨むことは自分にも闇がつくんだよ。それにみなみちゃん性格だってわかってるはず。そんな子じゃないのに。そのうえ許せないことはそれ以前に一時の誘惑に負け裏切っている事実。それを隠しそれ以上の嘘を重ね、結局ひとつもみなみちゃんに償っていない。 病に侵されてるなんて、慰謝料請求しようと思って裏をとれば簡単に分かる真実じゃないか!それで哀れを誘い、そして本当の浮気は闇に葬りさられ海都は哀れな短命な我が身を犠牲にしたヒーローの出来上がりだ。ずるい目線で見れば結局はそういうこと。みなみの人の良さですべてが美談にまとまってしまった。 桜ちゃんと一夜を過ごしたことがそれが天罰で、ってことなのかな。

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